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データベーススペシャリスト試験 2009年 午前2 問14
関係データベースを利用して, データウェアハウスをスタースキーマ構造で作成することがある。このとき, 分析の対象とするトランザクションデータを格納するテーブルはどれか。
ア:ディメンションテーブル
イ:デシジョンテーブル
ウ:ハッシュテーブル
エ:ファクトテーブル(正解)
解説
関係データベースを利用したデータウェアハウスのスタースキーマ構造【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:分析対象のトランザクションデータは「ファクトテーブル」に格納されます。
- 根拠:スタースキーマでは中心にファクトテーブルがあり、周囲にディメンションテーブルが配置される構造です。
- 差がつくポイント:ファクトテーブルは数値データや集計対象の事実を持ち、ディメンションテーブルは分析軸の属性情報を持つ点を理解しましょう。
正解の理由
スタースキーマはデータウェアハウスでよく使われる構造で、中心に「ファクトテーブル」が位置します。このファクトテーブルには売上や取引件数などのトランザクションデータ(事実)が格納され、分析の対象となります。一方、ディメンションテーブルは「顧客」「商品」「時間」などの属性情報を持ち、ファクトテーブルの分析軸として機能します。したがって、トランザクションデータを格納するテーブルは「ファクトテーブル」であるため、選択肢エが正解です。
よくある誤解
ディメンションテーブルをトランザクションデータと混同しやすいですが、ディメンションは分析軸の属性情報であり、事実データはファクトテーブルに格納されます。
解法ステップ
- スタースキーマの構造を理解する(中心にファクトテーブル、周囲にディメンションテーブル)。
- ファクトテーブルの役割を確認する(トランザクションや数値データの格納)。
- ディメンションテーブルは属性情報を持つことを認識する。
- 選択肢の意味を整理し、トランザクションデータを格納するテーブルを選ぶ。
選択肢別の誤答解説
- ア: ディメンションテーブル
分析軸の属性情報を格納し、トランザクションデータは含まれません。 - イ: デシジョンテーブル
条件と処理の対応表であり、データウェアハウスのテーブル構造とは無関係です。 - ウ: ハッシュテーブル
データ構造の一種であり、スタースキーマのテーブル名ではありません。 - エ: ファクトテーブル
トランザクションデータを格納し、分析の中心となるテーブルです。
補足コラム
スタースキーマはデータウェアハウス設計で最も一般的なモデルで、クエリの高速化と理解の容易さを両立します。ファクトテーブルは通常、複数のディメンションテーブルと外部キーで結合され、OLAP分析に適した構造となっています。
FAQ
Q: ファクトテーブルにはどのようなデータが格納されますか?
A: 売上金額や数量などの数値的なトランザクションデータが格納されます。
A: 売上金額や数量などの数値的なトランザクションデータが格納されます。
Q: ディメンションテーブルは何のために使われますか?
A: 分析軸となる属性情報(例:日付、商品、顧客など)を提供し、ファクトテーブルのデータを多角的に分析可能にします。
A: 分析軸となる属性情報(例:日付、商品、顧客など)を提供し、ファクトテーブルのデータを多角的に分析可能にします。
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