データベーススペシャリスト試験 2010年午前2 問11

ビューの SELECT 権限に関する記述のうち、適切なものはどれか。

ア：ビューに対して問合せをするには, ビューに対する SELECT 権限だけではなく, 元の表に対する SELECT 権限も必要である。

イ：ビューに対して問合せをするには, ビューに対する SELECT 権限又は元の表に対する SELECT 権限のいずれかがあればよい。

ウ：ビューに対する SELECT 権限にかかわらず、元の表に対する SELECT 権限があれば, そのビューに対して問合せをすることができる。

エ：元の表に対する SELECT 権限にかかわらず, ビューに対する SELECT 権限があれば, そのビューに対して問合せをすることができる。（正解）

解説

ビューの SELECT 権限に関する記述のうち、適切なものはどれか。【午前2 解説】

要点まとめ

結論：ビューに対するSELECT権限があれば、元の表の権限は不要でビューを問合せ可能です。
根拠：ビューは元の表のデータを抽象化し、権限管理はビュー単位で行われるためです。
差がつくポイント：元の表の権限とビューの権限の関係性を正確に理解し、誤解しないことが重要です。

正解の理由

ビューは元の表のデータを仮想的に表現するための仕組みであり、ビューに対するSELECT権限があれば、そのビューを通じて元の表のデータを参照できます。元の表に対する権限はビューの利用に直接影響しません。したがって、「元の表に対するSELECT権限にかかわらず、ビューに対するSELECT権限があれば、そのビューに対して問合せをすることができる」エが正解です。

よくある誤解

ビューを使う場合、元の表の権限も必要だと誤解しやすいですが、ビューは独立した権限管理が可能です。
また、元の表の権限があればビューも使えると考えるのも誤りです。

解法ステップ

ビューの定義と役割を理解する（元の表のデータを抽象化する仮想表）。
権限管理の基本を確認する（ビューは独立した権限設定が可能）。
問題文の選択肢を「ビューの権限」と「元の表の権限」の関係で比較する。
ビューのSELECT権限があれば問合せ可能である選択肢を選ぶ。
他の選択肢の誤りを確認し、正解を確定する。

選択肢別の誤答解説

ア: ビューに対するSELECT権限だけでなく元の表の権限も必要と誤っている。ビューは独立した権限管理が可能。
イ: ビューか元の表のどちらかの権限があればよいとあるが、元の表の権限だけではビューを問合せできない。
ウ: 元の表の権限があればビューを問合せ可能と誤解している。ビューの権限がなければアクセス不可。
エ: 元の表の権限にかかわらずビューのSELECT権限があれば問合せ可能で正しい。

補足コラム

ビューはデータベースのセキュリティやアクセス制御を柔軟に行うための重要な機能です。ビューに対して権限を設定することで、元の表の構造や不要なデータを隠しつつ、必要な情報だけを提供できます。これにより、権限管理が簡素化され、セキュリティリスクを低減できます。

FAQ

Q: ビューに対する権限がない場合、元の表の権限があればビューを使えますか？
A: いいえ、ビューに対するSELECT権限がなければビューを通じた問合せはできません。

Q: 元の表の権限がなくてもビューの権限があればデータを参照できますか？
A: はい、ビューのSELECT権限があれば元の表の権限に関係なくビューを利用可能です。

関連キーワード: ビュー, SELECT権限, データベース権限管理, SQL, アクセス制御, 仮想表, セキュリティ

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データベーススペシャリスト試験 2010年 午前2 問11

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