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データベーススペシャリスト試験 2010年 午前2 問20
関係データベース管理システム (RDBMS) のデータディクショナリに格納されるものはどれか。
ア:OS が管理するファイルの定義情報
イ:スキーマの定義情報(正解)
ウ:表の列データの組
エ:表の列に付けられたインデックスの内容
解説
関係データベース管理システム (RDBMS) のデータディクショナリに格納されるものはどれか【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:データディクショナリにはスキーマの定義情報が格納されているため、正解はイです。
- 根拠:データディクショナリはデータベースの構造や制約などのメタデータを管理し、スキーマ情報を中心に保持します。
- 差がつくポイント:ファイル定義やインデックスの中身は別の管理領域で扱われ、列データの組は実データであるため混同しないことが重要です。
正解の理由
データディクショナリはRDBMS内部でデータベースの構造情報を管理するメタデータの集まりです。スキーマの定義情報(テーブル名、カラム名、データ型、制約など)が格納されており、これによりデータベースの整合性やアクセス制御が可能になります。選択肢イの「スキーマの定義情報」がこれに該当し、正解となります。
よくある誤解
データディクショナリは実データを格納する場所ではなく、テーブルの中身やOSのファイル情報を管理するものではありません。これらを混同すると誤答しやすいです。
解法ステップ
- データディクショナリの役割を確認する(メタデータ管理)。
- 選択肢の内容がメタデータか実データかを判別する。
- OSのファイル定義はRDBMS外の管理情報であることを理解する。
- スキーマ定義情報がデータディクショナリに含まれることを確認する。
- インデックスの内容や列データの組は別の管理対象であることを認識する。
選択肢別の誤答解説
- ア: OSが管理するファイルの定義情報はRDBMS外の管理情報であり、データディクショナリには含まれません。
- イ: スキーマの定義情報はデータディクショナリの中心的な内容であり正解です。
- ウ: 表の列データの組は実際のデータであり、データディクショナリではなくデータファイルに格納されます。
- エ: 表の列に付けられたインデックスの内容はインデックスファイルに格納され、データディクショナリはインデックスの定義情報を持つのみです。
補足コラム
データディクショナリは「データベースの辞書」とも呼ばれ、テーブル構造やビュー、トリガー、ユーザー権限などの情報も管理します。これにより、SQL文の解析や最適化、アクセス制御が効率的に行われます。RDBMSの運用・管理において不可欠な存在です。
FAQ
Q: データディクショナリとデータファイルの違いは何ですか?
A: データディクショナリはデータベースの構造情報(メタデータ)を管理し、データファイルは実際のユーザーデータを格納します。
A: データディクショナリはデータベースの構造情報(メタデータ)を管理し、データファイルは実際のユーザーデータを格納します。
Q: インデックスの内容はどこに格納されますか?
A: インデックスの実体はインデックスファイルに格納され、データディクショナリはインデックスの定義情報を保持します。
A: インデックスの実体はインデックスファイルに格納され、データディクショナリはインデックスの定義情報を保持します。
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