データベーススペシャリスト試験 2010年 午前222


ストレージのインタフェースとして用いられる FC (Fibre Channel) の説明はどれか。
TCP/IP の上位層として用いられる。
接続形態は, スイッチを用いた n 対 n 接続に限られる。
伝送媒体にはツイストペア又は光ファイバを用いることができる。(正解)
物理層としてパラレル SCSI を用いることができる。

解説

ストレージのインタフェースとして用いられる FC (Fibre Channel) の説明はどれか【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:FCは伝送媒体としてツイストペアまたは光ファイバを利用できる高速ストレージ接続技術です。
  • 根拠:FCは主に光ファイバを使い、高速かつ長距離伝送が可能であり、ツイストペアケーブルもサポートしています。
  • 差がつくポイント:FCはTCP/IPの上位層ではなく独自のプロトコルで動作し、接続形態や物理層も限定的ではありません。

正解の理由

選択肢ウ「伝送媒体にはツイストペア又は光ファイバを用いることができる。」が正解です。FCは高速なストレージネットワークを実現するために設計されており、主に光ファイバケーブルを使用しますが、短距離用にツイストペアケーブルも利用可能です。これにより、柔軟な物理接続が可能となっています。

よくある誤解

FCはTCP/IPの上位層で動作すると思われがちですが、実際は独自のプロトコルスタックを持ちます。また、FCの接続形態はスイッチを用いたn対n接続に限定されません。

解法ステップ

  1. FCの基本的な役割と特徴を理解する(高速ストレージ接続技術)。
  2. 伝送媒体として何が使われるかを確認する(光ファイバとツイストペア)。
  3. 他の選択肢の内容がFCの仕様に合致するか検証する。
  4. TCP/IP上位層や物理層の誤った説明を除外する。
  5. 正しい選択肢を選ぶ。

選択肢別の誤答解説

  • ア: TCP/IPの上位層として用いられる
    → FCは独自のプロトコルで動作し、TCP/IPの上位層ではありません。
  • イ: 接続形態はスイッチを用いたn対n接続に限られる
    → FCはスイッチ接続が一般的ですが、ポイントツーポイントやアービトレータ接続も可能です。
  • ウ: 伝送媒体にはツイストペア又は光ファイバを用いることができる
    → 正解。FCは主に光ファイバを使い、短距離ではツイストペアも利用可能です。
  • エ: 物理層としてパラレルSCSIを用いることができる
    → FCはSCSIとは異なる物理層技術であり、パラレルSCSIは使いません。

補足コラム

Fibre ChannelはSAN(Storage Area Network)で広く使われる高速ストレージ接続技術です。最大16Gbps以上の伝送速度を持ち、信頼性と低遅延が求められる環境で重宝されます。近年は光ファイバケーブルが主流ですが、コスト削減のためにツイストペアケーブルも利用されることがあります。

FAQ

Q: FCはTCP/IPネットワークと同じ仕組みですか?
A: いいえ。FCは独自のプロトコルスタックを持ち、TCP/IPとは異なる通信方式です。
Q: FCで使われるケーブルは光ファイバだけですか?
A: 主に光ファイバですが、短距離用にツイストペアケーブルも利用可能です。

関連キーワード: Fibre Channel, SAN, ストレージインタフェース, 光ファイバ, ツイストペアケーブル, 高速伝送
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