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データベーススペシャリスト試験 2013年 午前204


学生は、学期が異なれば同じ授業科目を何度でも履修できるを適切に表現しているデータモデルはどれか。ここで、モデルの表記にはUMLを用いる。
選択肢画像
(正解)

解説

要件の言い換え

同じ学生が、学期が変われば同一授業科目を何度でも履修できる。
これをデータモデルに落とすには、
1 人の 学生 と 1 つの 授業科目 の組に対して 学期 を区別子として持たせる必要があります。
── つまり 「履修」という関連クラス(交差エンティティ)
属性として 学期 をぶら下げる構造が最も自然です。

選択肢を UML の多重度でチェック

選択肢モデル構造評価
学期 1 ─ * 学生 * ─ * 授業科目
(学期が学生側に 1 対多で直結)
学生は 在籍学期が 1 つだけ になり、
同一学生が別学期に再履修できない ✖
学生 * ─ * 授業科目 の関連に
◆(関連クラス)として 学期 を付与
“学生×授業科目×学期” が主キーとなり、
学期が変われば何度でも履修行を追加可能 ◎
学生 1 ─ 1 学期 * ─ * 授業科目学生が学期 1 件に束縛されてしまう ✖
学生 * ─ * 授業科目 の関連に
学期 *─ * (多対多)
同じ学生×科目で学期を一意に区別できず
履修が重複する恐れ ✖

なぜ が適切か

  • 関連クラス という UML の定石を使い、
    「学生と授業科目を結ぶ関連」に “学期” を持たせている。
  • これによりキーは (学生ID, 授業科目ID, 学期) となり、
    学期が異なる限り 同じ学生-科目行を複数登録できる。
  • 要件を過不足なく表し、余計な制約も設けていない。

結論

選択肢 イ が、要件「学期が異なれば同じ授業科目を何度でも履修できる」を最も適切に表現したデータモデルである。
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