データベーススペシャリスト試験 2013年 午前224


プログラムの動的テストに用いられるテスト支援ツールはどれか。
カバレージモニタ(正解)
記号実行ツール
コードオーディタ
プログラム図式生成ツール

解説

プログラムの動的テストに用いられるテスト支援ツールはどれか【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:プログラムの動的テストには実行時の挙動を解析するカバレージモニタが適している。
  • 根拠:動的テストは実際にプログラムを動かして検証するため、実行時のコード網羅率を測るツールが必要となる。
  • 差がつくポイント:記号実行ツールやコードオーディタは静的解析に分類され、動的テスト支援には使われない点を理解すること。

正解の理由

ア: カバレージモニタは、プログラムを実際に実行しながらどの部分がテストされたか(カバレージ)を測定するツールです。これにより、テストの網羅性を評価でき、動的テストの効果を高めることが可能です。動的テストはプログラムの実行を伴うため、実行時の情報を取得するカバレージモニタが最適です。

よくある誤解

記号実行ツールやコードオーディタはプログラムの静的解析に使われるため、実際にプログラムを動かす動的テストには直接関係しません。

解法ステップ

  1. 動的テストとは何かを確認する(プログラムを実行して検証するテスト)。
  2. 各選択肢のツールの役割を整理する。
  3. 実行時の情報を扱うツールが動的テスト支援ツールであると判断する。
  4. カバレージモニタが実行時のコード網羅率を測定するツールであることを確認する。
  5. よって、正解はアと決定する。

選択肢別の誤答解説

  • ア: カバレージモニタ
    → 正解。動的テストで実行時のカバレージを測定する。
  • イ: 記号実行ツール
    → 誤り。プログラムの静的解析で、実行パスを記号的に解析するツール。
  • ウ: コードオーディタ
    → 誤り。ソースコードの静的解析やスタイルチェックを行うツール。
  • エ: プログラム図式生成ツール
    → 誤り。プログラムの構造図やフローチャートを生成する静的解析ツール。

補足コラム

カバレージモニタは、命令網羅、分岐網羅、条件網羅など複数のカバレージ基準に対応し、テストの網羅性を定量的に評価できます。これにより、テスト漏れを防ぎ品質向上に寄与します。

FAQ

Q: 記号実行ツールは動的テストに使えますか?
A: いいえ。記号実行ツールはプログラムを実行せずに解析する静的解析ツールです。
Q: カバレージモニタはどのように動作しますか?
A: プログラム実行時にコードのどの部分が実行されたかを記録し、テストの網羅率を測定します。

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