データベーススペシャリスト試験 2014年 午前205


データモデルにおいて, 実体 A のインスタンス aが他の実体B のインスタンスbと関連しており, a が存在しなくなれば, b も存在しなくなる。このような実体Bを何と呼ぶか。
仮想実体
強実体
実体(正解)
正実体

解説

データモデルにおける実体Bの呼称とは【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:実体Aのインスタンスaが消えると実体Bのインスタンスbも消える場合、実体Bは「実体」と呼ばれます。
  • 根拠:この関係は依存関係を示し、実体Bは実体Aに存在を依存しているため、特別な呼称が「実体」とされます。
  • 差がつくポイント:依存関係の理解と用語の正確な区別が重要で、特に「強実体」や「仮想実体」との違いを押さえることが合格の鍵です。

正解の理由

問題文の条件は「aが存在しなくなればbも存在しなくなる」という依存関係を示しています。これは実体Bが実体Aに存在を依存していることを意味し、データモデルの用語としては「実体」と呼ばれます。選択肢の中でこの条件を満たすのは「ウ: 実体」だけです。

よくある誤解

「強実体」は独立して存在できる実体を指し、依存関係がある場合は該当しません。仮想実体や正実体は一般的な用語ではなく混同しやすいので注意が必要です。

解法ステップ

  1. 問題文の条件を正確に読み取る(aが消えたらbも消える)。
  2. 依存関係の意味を理解し、どの用語が該当するかを考える。
  3. 「強実体」は独立存在、「仮想実体」は一般的でない用語と判断。
  4. 「実体」が依存関係を示す用語として最も適切と結論づける。
  5. 選択肢から「ウ」を選ぶ。

選択肢別の誤答解説

  • ア: 仮想実体
    一般的なデータモデル用語ではなく、依存関係を示す意味はないため不適切です。
  • イ: 強実体
    強実体は独立して存在可能な実体であり、依存関係がある場合は該当しません。
  • ウ: 実体
    実体Aに依存し、aが消えればbも消える実体Bを指す正しい用語です。
  • エ: 正実体
    一般的な用語ではなく、問題文の条件を満たす意味はありません。

補足コラム

データモデルでは「強実体」と「弱実体(依存実体)」の区別が重要です。強実体は独立して存在できるのに対し、弱実体は他の実体に依存して存在します。今回の問題は弱実体の説明に近いですが、選択肢に「弱実体」がないため「実体」が最も適切な用語となっています。

FAQ

Q: 強実体と弱実体の違いは何ですか?
A: 強実体は独立して存在可能な実体で、弱実体は他の実体に存在を依存します。
Q: 仮想実体とは何ですか?
A: 仮想実体は一般的なデータモデル用語ではなく、問題文の条件には該当しません。

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