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データベーススペシャリスト試験 2014年 午前2 問17
スタースキーマでモデル化し, 一定期間内に発生した取引などを分析対象データとして格納するテーブルはどれか。
ア:ディメンジョンテーブル
イ:デシジョンテーブル
ウ:ハッシュテーブル
エ:ファクトテーブル(正解)
解説
スタースキーマでモデル化し, 一定期間内に発生した取引などを分析対象データとして格納するテーブルはどれか。【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:一定期間内の取引など分析対象データは「ファクトテーブル」に格納されます。
- 根拠:スタースキーマは中心にファクトテーブルがあり、周囲にディメンジョンテーブルが配置される構造です。
- 差がつくポイント:ファクトテーブルは数値データや取引履歴を持ち、ディメンジョンテーブルは属性情報を保持する点を理解しましょう。
正解の理由
スタースキーマはデータウェアハウス設計の代表的な手法で、中心に「ファクトテーブル」が位置します。このファクトテーブルには売上や取引などの「事実(ファクト)」が格納され、分析の対象となる数値データやイベント情報が含まれます。一方、ディメンジョンテーブルはファクトを説明する属性(顧客情報や日時、商品など)を格納し、分析軸を提供します。問題文の「一定期間内に発生した取引などの分析対象データ」はまさにファクトテーブルの役割であるため、正解はエです。
よくある誤解
「ディメンジョンテーブルが分析対象データを持つ」と誤解しやすいですが、ディメンジョンは分析軸の属性情報であり、取引などの事実データはファクトテーブルに格納されます。
解法ステップ
- スタースキーマの構造を理解する(中心にファクトテーブル、周囲にディメンジョンテーブル)。
- 問題文の「一定期間内に発生した取引などの分析対象データ」が何を指すか確認する。
- 取引や売上などの数値・事実データはファクトテーブルに格納されることを思い出す。
- 選択肢の意味を整理し、ファクトテーブルを選ぶ。
選択肢別の誤答解説
- ア: ディメンジョンテーブル
属性情報(顧客名や商品名など)を格納し、分析軸を提供するため、取引データは含まれません。 - イ: デシジョンテーブル
意思決定支援のためのルール表であり、データウェアハウスのテーブル構造とは異なります。 - ウ: ハッシュテーブル
データ構造の一種であり、分析対象データの格納テーブルの名称ではありません。 - エ: ファクトテーブル
取引や売上などの事実データを格納し、分析の中心となるテーブルです。
補足コラム
スタースキーマはデータウェアハウス設計で広く使われ、クエリの高速化や理解しやすさに優れています。ファクトテーブルは通常、複数のディメンジョンテーブルと外部キーで結合され、OLAP分析の基盤となります。ファクトテーブルの粒度(詳細度)を適切に設定することも重要です。
FAQ
Q: ファクトテーブルとディメンジョンテーブルの違いは何ですか?
A: ファクトテーブルは数値や取引などの事実データを格納し、ディメンジョンテーブルはその事実を説明する属性情報を持ちます。
A: ファクトテーブルは数値や取引などの事実データを格納し、ディメンジョンテーブルはその事実を説明する属性情報を持ちます。
Q: スタースキーマとスノーフレークスキーマの違いは?
A: スタースキーマはディメンジョンテーブルが非正規化されているのに対し、スノーフレークスキーマは正規化されて階層構造が深くなっています。
A: スタースキーマはディメンジョンテーブルが非正規化されているのに対し、スノーフレークスキーマは正規化されて階層構造が深くなっています。
関連キーワード: スタースキーマ, ファクトテーブル, ディメンジョンテーブル, データウェアハウス, OLAP