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データベーススペシャリスト試験 2014年 午前2 問24
UML 2.0 において, オブジェクト間の相互作用を時間の経過に注目して記述するものはどれか。
ア:アクティビティ図
イ:コミュニケーション図
ウ:シーケンス図(正解)
エ:ユースケース図
解説
UML 2.0 において, オブジェクト間の相互作用を時間の経過に注目して記述するものはどれか。【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:オブジェクト間の相互作用を時間軸で表現するのはシーケンス図です。
- 根拠:シーケンス図はメッセージの送受信を時系列で示し、動的な振る舞いを視覚化します。
- 差がつくポイント:コミュニケーション図は関係性重視、アクティビティ図は処理の流れ、ユースケース図は機能の概要を示す点で異なります。
正解の理由
シーケンス図はUML 2.0の中で、オブジェクト間のメッセージ交換を時間の経過に沿って表現する図です。縦軸が時間軸となり、どのオブジェクトがいつどのメッセージを送るかを明確に示せるため、動的な相互作用の理解に最適です。これにより、システムの振る舞いを詳細に分析・設計できます。
よくある誤解
コミュニケーション図もオブジェクト間の関係を示しますが、時間の流れを重視しないためシーケンス図とは用途が異なります。
解法ステップ
- 問題文の「時間の経過に注目して記述する」と「オブジェクト間の相互作用」に注目する。
- UML図の種類ごとの特徴を思い出す。
- シーケンス図は時間軸に沿ったメッセージの流れを示すことを確認。
- 他の図は時間軸を重視しないことを理解し、シーケンス図を選択。
選択肢別の誤答解説
- ア: アクティビティ図
処理の流れや分岐を表現するが、オブジェクト間の時間的相互作用は示さない。 - イ: コミュニケーション図
オブジェクト間の関係性やメッセージのやり取りを示すが、時間軸の表現は弱い。 - ウ: シーケンス図
時間軸に沿ってオブジェクト間のメッセージ交換を表現し、動的相互作用を明確に示す。 - エ: ユースケース図
システムの機能や利用者との関係を示す図で、時間的な相互作用は表現しない。
補足コラム
UML 2.0ではシーケンス図とコミュニケーション図が相互作用図として位置づけられていますが、シーケンス図は「時間軸重視」、コミュニケーション図は「構造重視」と覚えると理解しやすいです。設計時には両者を使い分けることで、より詳細な動作解析が可能になります。
FAQ
Q: シーケンス図とコミュニケーション図の違いは何ですか?
A: シーケンス図は時間軸に沿ったメッセージの流れを示し、コミュニケーション図はオブジェクト間の関係性やメッセージの構造を示します。
A: シーケンス図は時間軸に沿ったメッセージの流れを示し、コミュニケーション図はオブジェクト間の関係性やメッセージの構造を示します。
Q: アクティビティ図はどんな時に使いますか?
A: 業務プロセスや処理の流れ、条件分岐を視覚化したい場合に使います。時間軸よりも処理の流れに注目します。
A: 業務プロセスや処理の流れ、条件分岐を視覚化したい場合に使います。時間軸よりも処理の流れに注目します。
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