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データベーススペシャリスト試験 2014年 午前2 問25
SOA (Service Oriented Architecture) の説明はどれか。
ア:Web サービスを利用するためのインタフェースやプロトコルを規定したものである。
イ:XML を利用して, インターネット上に存在する Web サービスを検索できる仕組みである。
ウ:業務機能を提供するサービスを組み合わせることによって, システムを構築する考え方である。(正解)
エ:サービス提供者と委託者との間でサービスの内容, 範囲及び品質に対する要求水準を明確にして、 あらかじめ合意を得ておくことである。
解説
SOA (Service Oriented Architecture) の説明はどれか【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:SOAは業務機能をサービス単位で提供し、それらを組み合わせてシステムを構築する考え方です。
- 根拠:SOAはサービスの再利用性と柔軟性を高め、異なるシステム間の連携を容易にします。
- 差がつくポイント:SOAは単なる技術仕様や契約ではなく、業務機能のサービス化と統合に重点がある点を理解しましょう。
正解の理由
選択肢ウは「業務機能を提供するサービスを組み合わせることによって、システムを構築する考え方」とあり、SOAの本質を正確に表現しています。SOAはサービス指向のアーキテクチャであり、業務機能を独立したサービスとして設計し、それらを組み合わせて柔軟なシステムを作る手法です。これにより、システムの拡張や変更が容易になり、ビジネスの変化に迅速に対応可能です。
よくある誤解
SOAは単なるWebサービスの規格やプロトコルではなく、業務機能のサービス化を通じてシステム全体を設計する考え方です。契約や品質管理だけを指すものでもありません。
解法ステップ
- SOAのキーワード「サービス指向」「業務機能の組み合わせ」を確認する。
- 各選択肢の説明がSOAの定義に合致しているかを検証する。
- Webサービスの技術的側面や契約管理はSOAの一部ではあるが、全体像ではないことを理解する。
- 業務機能をサービスとして組み合わせる点を明確に述べている選択肢を選ぶ。
選択肢別の誤答解説
- ア: Webサービスのインタフェースやプロトコルの規定は技術仕様であり、SOAの全体像ではありません。
- イ: XMLを利用したWebサービスの検索仕組みはUDDIなどの技術で、SOAの説明としては不十分です。
- ウ: 業務機能をサービスとして組み合わせる考え方であり、SOAの本質を正しく表現しています。
- エ: サービスレベルアグリーメント(SLA)の説明であり、SOAの定義とは異なります。
補足コラム
SOAは単なる技術的枠組みではなく、ビジネスプロセスの柔軟な統合を目指すアーキテクチャスタイルです。近年ではマイクロサービスアーキテクチャがSOAの進化形として注目されています。SOAの実装にはWebサービス(SOAPやREST)がよく用いられますが、SOA自体はそれらの技術に依存しません。
FAQ
Q: SOAとWebサービスは同じものですか?
A: いいえ。WebサービスはSOAを実現するための技術の一つであり、SOAは業務機能をサービスとして設計・統合する考え方です。
A: いいえ。WebサービスはSOAを実現するための技術の一つであり、SOAは業務機能をサービスとして設計・統合する考え方です。
Q: SOAのメリットは何ですか?
A: システムの柔軟性向上、再利用性の促進、異なるシステム間の連携容易化などが挙げられます。
A: システムの柔軟性向上、再利用性の促進、異なるシステム間の連携容易化などが挙げられます。
関連キーワード: SOA, サービス指向アーキテクチャ, Webサービス, SLA, 業務システム統合, マイクロサービス