データベーススペシャリスト試験 2015年 午前210


“商品”表と“納品”表を商品番号で等結合した結果はどれか。
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(正解)

解説

“商品”表と“納品”表を商品番号で等結合した結果はどれか【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:等結合は両表の結合キーが一致するすべての組み合わせを結合し、重複行も含めるため、が正解です。
  • 根拠:商品番号ごとに複数の納品先がある場合、それぞれの納品情報がすべて結合されるため、納品数分の行が生成されます。
  • 差がつくポイント:結合キーの重複行を正しく扱い、単純な1対1結合ではなく1対多結合の結果を理解できるかが重要です。

正解の理由

等結合(内部結合)は、両テーブルの結合キー(ここでは商品番号)が一致する行をすべて結合します。
“商品”表の各商品番号に対し、“納品”表の同じ商品番号のすべての納品情報が結合されるため、納品数が複数ある場合は複数行が生成されます。
選択肢は、商品番号S01やS02の複数の納品先(顧客番号C01、C02など)をすべて反映しており、正しい等結合の結果を示しています。

よくある誤解

等結合は単純に1対1で結合すると誤解し、納品数が複数ある場合に1行にまとめてしまうことがあります。
また、結合キーの重複を無視して結果が少なくなるケースも誤りです。

解法ステップ

  1. “商品”表と“納品”表の結合キーは「商品番号」であることを確認する。
  2. 等結合は両表のキーが一致する行をすべて結合することを理解する。
  3. “納品”表の同じ商品番号の複数行がすべて結合されるため、結果は複数行になる。
  4. 選択肢の中で、商品番号ごとに複数の納品先が反映されているものを探す。
  5. それが選択肢であることを確認する。

選択肢別の誤答解説

  • ア:納品先が1件ずつしか表示されておらず、複数の納品情報が欠落しているため誤り。
  • イ:商品番号が2回表示されており、結合結果として不自然である。
  • ウ:納品先は複数表示されているが、商品番号が1回しか表示されておらず、結合結果のカラム構成が不適切。
  • :商品番号が重複して表示され、納品先ごとの情報がすべて反映されている正しい等結合結果。

補足コラム

等結合(内部結合)はSQLのJOIN句で最も基本的な結合方法です。
複数の行が結合キーでマッチする場合、結果はそれらすべての組み合わせを含みます。
この性質を理解していないと、結合結果の行数や内容を誤解しやすいので注意が必要です。

FAQ

Q: 等結合と内部結合は同じ意味ですか?
A: はい、等結合は内部結合の一種で、結合キーが等しい行だけを結合します。
Q: 結合キーに重複がある場合、結果はどうなりますか?
A: 結合キーが重複する行はすべて組み合わせて結合されるため、結果の行数は増えます。
Q: 外部結合と等結合の違いは何ですか?
A: 外部結合は片方の表にしかない行も結果に含めますが、等結合は両方にある行だけを結合します。

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