データベーススペシャリスト試験 2017年 午前212


和両立である関係RとSがある。R∩Sと等しいものはどれか。ここで, -は差演算, ∩は共通集合演算を表す。
R(RS)R-(R-S)(正解)
R(SR)R-(S-R)
(RS)(SR)(R-S)-(S-R)
S(RS)S-(R-S)

解説

和両立である関係RとSがある。R∩Sと等しいものはどれか【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:和両立な関係RとSに対し、RSR \cap SR(RS)R - (R - S)と等しいです。
  • 根拠:RSR - SはRにあってSにない要素の集合であり、これをRから除くとRとSの共通部分が残ります。
  • 差がつくポイント:和両立の定義を理解し、差集合の意味を正確に把握することが重要です。

正解の理由

選択肢アのR(RS)R - (R - S)は、Rの中から「RにあってSにない要素」を除いた集合です。つまり、RとSの両方に含まれる要素だけが残り、これはまさにRSR \cap Sの定義と一致します。和両立であるため、RSR - SSRS - Rは互いに重ならず、差集合の操作が明確に機能します。

よくある誤解

差集合の順序を誤解し、RSR - SSRS - Rを混同することがあります。和両立の条件を知らずに計算すると誤った結果を導きやすいです。

解法ステップ

  1. 和両立の定義を確認する(RSR - SSRS - Rが空集合であること)。
  2. RSR \cap Sの定義を思い出す(両方に含まれる要素の集合)。
  3. 選択肢の式を展開し、R(RS)R - (R - S)RSR \cap Sと等しいことを確認する。
  4. 他の選択肢がRSR \cap Sと異なることを検証する。

選択肢別の誤答解説

  • ア: R(RS)R - (R - S)
    正解。RからRにあってSにない要素を除くことでRSR \cap Sを得る。
  • イ: R(SR)R - (S - R)
    誤り。SRS - RはSにあってRにない要素であり、これをRから除いてもRSR \cap Sにはならない。
  • ウ: (RS)(SR)(R - S) - (S - R)
    誤り。RSR - SSRS - Rは和両立で重ならないため、これはRSR - SのままでRSR \cap Sとは異なる。
  • エ: S(RS)S - (R - S)
    誤り。RSR - SはRにあってSにない要素であり、これをSから除いてもRSR \cap Sにはならない。

補足コラム

和両立(disjointness)とは、二つの集合の差集合が互いに空である状態を指します。つまり、RSR - SSRS - Rが空集合である場合、RRSSは重複しない部分を持たないため、共通部分の扱いが単純になります。集合演算の基本を押さえることで、複雑な関係式も正確に理解できます。

FAQ

Q: 和両立とは何ですか?
A: 和両立とは、二つの集合の差集合が互いに空集合である状態を指し、重複する要素がないことを意味します。
Q: 差集合RSR - Sはどのような集合ですか?
A: RSR - Sは、集合Rに含まれるが集合Sには含まれない要素の集合です。
Q: RSR \cap Sを差集合で表す方法は?
A: RSR \cap SR(RS)R - (R - S)S(SR)S - (S - R)のように、片方の集合からその集合にしかない要素を除くことで表せます。

関連キーワード: 和両立, 差集合, 共通集合, 集合演算, 関係演算, 午前2, 情報処理技術者試験
← 前の問題へ次の問題へ →

©︎2025 情報処理技術者試験対策アプリ