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データベーススペシャリスト試験 2017年 午前2 問22
メモリアクセスの信頼性を高めるための方式で, データ誤りの自動訂正が可能なものはどれか。
ア:ECC(正解)
イ:RSA
ウ:チェックサム
エ:パリティ
解説
メモリアクセスの信頼性を高めるための方式で, データ誤りの自動訂正が可能なものはどれか。【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:データ誤りの自動訂正が可能なのはECCである。
- 根拠:ECCはエラー訂正符号であり、誤り検出だけでなく訂正も行うため信頼性が高い。
- 差がつくポイント:チェックサムやパリティは誤り検出のみで訂正はできず、RSAは暗号化技術で誤り訂正とは目的が異なる。
正解の理由
ECC(Error Correcting Code)は、メモリ内のデータ誤りを検出し、さらに自動で訂正する機能を持つ方式です。これにより、単一ビットの誤りはもちろん、複数ビットの誤りも一定範囲内で訂正可能となり、メモリアクセスの信頼性を大幅に向上させます。
一方、チェックサムやパリティは誤り検出に特化しており、誤りがあった場合に訂正はできません。RSAは公開鍵暗号方式であり、誤り訂正とは全く異なる目的の技術です。
よくある誤解
パリティやチェックサムも誤り訂正ができると誤解されがちですが、これらは誤り検出のみで訂正機能はありません。
解法ステップ
- 問題文の「データ誤りの自動訂正が可能」という条件に注目する。
- 各選択肢の技術の目的を整理する。
- ECCは誤り検出と訂正が可能な符号方式であることを確認する。
- 他の選択肢は誤り検出のみ(チェックサム、パリティ)や暗号化(RSA)であるため除外する。
- よって正解はア: ECCと判断する。
選択肢別の誤答解説
- ア: ECC
正解。誤り検出と訂正が可能で、メモリの信頼性向上に用いられる。 - イ: RSA
誤り。公開鍵暗号方式であり、誤り訂正とは無関係。 - ウ: チェックサム
誤り。誤り検出は可能だが訂正はできない。 - エ: パリティ
誤り。単純な誤り検出方式で訂正機能はない。
補足コラム
ECCはハミング符号やリード・ソロモン符号などの誤り訂正符号を用いています。特にサーバーや高信頼性が求められるシステムのメモリに広く採用されており、単一ビット誤りの訂正と二重ビット誤りの検出が一般的です。
FAQ
Q: ECCはどのように誤りを訂正するのですか?
A: ECCは冗長ビットを付加し、誤りの位置を特定して自動的に訂正します。
A: ECCは冗長ビットを付加し、誤りの位置を特定して自動的に訂正します。
Q: チェックサムとパリティの違いは何ですか?
A: チェックサムは複数ビットの誤り検出に強く、パリティは単一ビット誤りの検出に使われますが、どちらも訂正はできません。
A: チェックサムは複数ビットの誤り検出に強く、パリティは単一ビット誤りの検出に使われますが、どちらも訂正はできません。
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