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データベーススペシャリスト試験 2018年 午前2 問01
SQLにおけるBLOBデータ型の説明として、適切なものはどれか。
ア:全ての比較演算子を使用できる。
イ:大量のバイナリデータを格納できる。(正解)
ウ:列値でソートできる。
エ:列値内を文字列検索できる。
解説
# SQLにおけるBLOBデータ型の説明
## 問題の趣旨
SQLのデータ型の一つである「BLOB」について、どの説明が正しいかを問う問題です。
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## BLOBとは何か?
- **BLOB**は **Binary Large OBject** の略で、「大きなバイナリデータ」を指します。
- 主に画像、音声、動画、PDFファイルなど、テキストでは扱えないバイナリデータを格納するためのデータ型です。
- 多くのRDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)でサポートされています。
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## 選択肢の検討
| 選択肢 | 内容 | 正誤 | 理由 |
|--------|------------------------------|----------------------------|----------------------------------------------|
| ア | 全ての比較演算子を使用できる | ✕ | BLOBはバイナリのため、大小比較や等価比較は制限されることが多い。|
| イ | 大量のバイナリデータを格納できる | 〇 | BLOBは大容量のバイナリデータ格納に適している。 |
| ウ | 列値でソートできる | ✕ | BLOBはバイナリの塊であるため、通常の文字列や数値のようなソートはできない。|
| エ | 列値内を文字列検索できる | ✕ | BLOBはバイナリデータなので、通常の文字列検索(LIKEなど)はできない。|
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## なぜイが正解か?
- BLOBは名前の通り「Binary Large OBject」であり、**非常に大きなバイナリデータを格納する**ことが目的です。
- 普通の文字列型(例えばVARCHAR)では格納しきれないような大量の画像データや動画データも保存できます。
- 一方で、バイナリのまま扱うため、中身に対して文字列検索や直接的な比較演算ができないという制約があります。
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## まとめ
- **BLOBは、大量のバイナリデータを効率よくデータベースに保存するための型**です。
- **比較や検索、並び替えには適していません**ので、そういった操作はBLOBの内容をアプリケーション側で処理する必要があります。
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以上より、正解は「イ: 大量のバイナリデータを格納できる。」となります。