データベーススペシャリスト試験 2018年 午前212


導出表に関する記述として、適切なものはどれか。
算術演算によって得られた属性の組である。
実表を冗長にして利用しやすくする。
導出表は名前をもつことができない。
ビューは導出表の一つの形態である。(正解)

解説

導出表に関する記述の正解はどれか【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:ビューは導出表の一形態であり、導出表は実表から計算や操作で得られる表のことです。
  • 根拠:導出表は実表のデータを基に算術演算や結合などで作成され、ビューはその代表例として名前を持ち利用されます。
  • 差がつくポイント:導出表と実表の違いや、ビューの役割を正確に理解しているかが重要です。

正解の理由

選択肢エ「ビューは導出表の一つの形態である。」が正解です。
導出表とは、実際のデータを持つ実表から算術演算や結合、選択などの操作を行って作成される表のことを指します。ビューはその導出表の一種であり、名前を持ち、SQLなどで定義される仮想的な表です。ビューは実際のデータを持たず、基となる実表のデータを動的に参照します。

よくある誤解

導出表は実表の冗長化ではなく、むしろ実表のデータを加工して得られる仮想的な表です。名前を持たないというのも誤りで、ビューは名前を持ちます。

解法ステップ

  1. 導出表の定義を確認する(実表から計算や操作で得られる表)。
  2. 各選択肢の内容と導出表の定義を照らし合わせる。
  3. ビューが導出表の一種であることを理解する。
  4. 他の選択肢の誤りを確認し、正解を特定する。

選択肢別の誤答解説

  • ア: 「算術演算によって得られた属性の組である。」は一部正しいが、導出表は属性の組だけでなく行も含む表全体を指すため不十分。
  • イ: 「実表を冗長にして利用しやすくする。」は誤り。導出表は冗長化ではなく、実表のデータを加工して作成される。
  • ウ: 「導出表は名前をもつことができない。」は誤り。ビューは名前を持つ導出表の代表例である。
  • エ: 「ビューは導出表の一つの形態である。」は正しい。

補足コラム

ビューはSQLのSELECT文で定義される仮想表であり、実際のデータを持たずに基となる実表のデータを参照します。これにより、データの抽象化やアクセス制御が可能となり、データベース設計において重要な役割を果たします。

FAQ

Q: 導出表と実表の違いは何ですか?
A: 実表は実際にデータを持つテーブルで、導出表は実表のデータを加工して作成される仮想的な表です。
Q: ビューはどのように利用されますか?
A: ビューは複雑なクエリを簡略化したり、アクセス制御のために特定の列や行だけを表示するために利用されます。

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