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データベーススペシャリスト試験 2018年 午前2 問24
テスト担当者が、ソフトウェアを動作させてその動きを学習しながら、自身の経験に基づいて以降のテストを動的に計画して進めるテストの方法はどれか。
ア:実験計画法
イ:状態遷移テスト
ウ:探索的テスト(正解)
エ:モデルベースドテスト
解説
ソフトウェアの動作を学習しながら動的に計画するテスト方法【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:テスト担当者が動作を学習しつつ経験に基づき動的に計画を進めるのは探索的テストです。
- 根拠:探索的テストは事前に詳細なテストケースを用意せず、実行しながらテスト設計を柔軟に変更します。
- 差がつくポイント:計画的なテスト設計と異なり、探索的テストは即興性と経験に依存する点を理解しましょう。
正解の理由
探索的テストは、テスト担当者がソフトウェアの動作を実際に試しながら、その結果や気づきをもとに次のテスト内容を決めていく手法です。事前に詳細なテストケースを作成せず、動的にテスト計画を変更しながら進めるため、問題文の「動作を学習しながら自身の経験に基づいて以降のテストを動的に計画して進める」という条件に合致します。
よくある誤解
探索的テストは無計画にテストを行うわけではなく、経験と知識に基づく意図的なテスト設計の繰り返しです。
解法ステップ
- 問題文の「動作を学習しながら」「経験に基づいて動的に計画」といったキーワードに注目する。
- 各選択肢の特徴を整理する。
- 実験計画法は統計的手法で事前計画が中心。
- 状態遷移テストは状態と遷移をモデル化し計画的にテスト。
- モデルベースドテストはモデルからテストケースを自動生成し計画的。
- 探索的テストのみが動的かつ経験に基づくテスト計画を特徴とする。
- よって正解は探索的テスト(ウ)と判断する。
選択肢別の誤答解説
- ア: 実験計画法
統計的に効率よくテストパターンを決める手法で、動的に計画を変えるものではありません。 - イ: 状態遷移テスト
状態遷移図を用いて事前にテストケースを設計し、動的な計画変更は含みません。 - ウ: 探索的テスト
ソフトウェアの動作を試しながら経験に基づきテストを動的に計画する手法で正解です。 - エ: モデルベースドテスト
モデルからテストケースを自動生成し、計画的にテストを進めるため動的な計画変更はありません。
補足コラム
探索的テストは特に仕様が不明確な初期段階や、短期間で効果的に問題を発見したい場合に有効です。テスターのスキルや経験が結果に大きく影響するため、熟練者による実施が望まれます。
FAQ
Q: 探索的テストはテストケースを全く作らないのですか?
A: 事前に詳細なテストケースは作成しませんが、テストの目的やメモは残しながら進めます。
A: 事前に詳細なテストケースは作成しませんが、テストの目的やメモは残しながら進めます。
Q: 状態遷移テストと探索的テストの違いは何ですか?
A: 状態遷移テストはモデルに基づき計画的にテストケースを設計しますが、探索的テストは動的に計画を変えながら進めます。
A: 状態遷移テストはモデルに基づき計画的にテストケースを設計しますが、探索的テストは動的に計画を変えながら進めます。
関連キーワード: 探索的テスト, 動的テスト計画, ソフトウェアテスト手法, 状態遷移テスト, モデルベースドテスト