データベーススペシャリスト試験 2019年 午前204


プロパティグラフを表した図のデータモデルを適切に解釈したオブジェクト図はどれか。ここで, モデルの表記にはUMLを用いる。
問題画像選択肢画像
(正解)

解説

プロパティグラフのデータモデルをUMLオブジェクト図で表現する問題【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:プロパティグラフのノードとエッジは独立したオブジェクトであり、エッジはノード間を結び、プロパティはノードまたはエッジに所属する形で表現する必要があります。
  • 根拠:問題図の多重度や所属関係、制約「同時には成立しない」から、ノード同士は破線で結ばれ、エッジはノード間の実線で接続され、プロパティはノードまたはエッジに0..1で所属します。
  • 差がつくポイント:ノードとエッジの関係性の表現、プロパティの所属先の明確化、UMLの多重度と関連の使い分けを正しく理解しているかが鍵です。

正解の理由

選択肢イは、ノード同士が破線で結ばれ「同時には成立しない」という制約を表現し、エッジがノード間を実線で接続しています。さらに、プロパティはエッジに所属し、エッジからプロパティへ0..1の多重度で接続されているため、問題文のモデルを正確に反映しています。これにより、ノードとエッジの役割分担とプロパティの所属関係が適切に表現されているため正解です。

よくある誤解

ノードとエッジを同じ階層で扱い、エッジがノードを直接結ぶ関係を誤解しやすいです。また、プロパティの所属先を曖昧にし、ノードとエッジ両方に同時に所属させる誤りも多いです。

解法ステップ

  1. 問題文の図の多重度と関連の種類(破線・実線)を確認する。
  2. ノードとエッジの関係性を理解し、破線は「同時には成立しない」制約付きの関連であることを把握する。
  3. エッジはノード間を結ぶ実線の関連であることを確認する。
  4. プロパティはノードまたはエッジに0..1で所属し、0..*の多重度で複数持てることを理解する。
  5. UMLオブジェクト図の表現ルールに従い、各オブジェクトの接続と多重度を正しく配置した選択肢を選ぶ。

選択肢別の誤答解説

  • ア:エッジがノードへ破線で接続されており、ノードとエッジの関係性が逆転している。プロパティの所属も不明確。
  • :正解。ノード同士の破線関連、エッジがノード間を実線で結び、プロパティがエッジに所属している正しい表現。
  • ウ:プロパティからノードへ斜線で接続しており、プロパティの所属先が不適切。ノードとエッジの関係も曖昧。
  • エ:プロパティが最上部にあり、ノードやエッジとの関連が点線で不明瞭。ノードとエッジの関係も正しく表現されていない。

補足コラム

プロパティグラフは、ノード(頂点)とエッジ(辺)に属性(プロパティ)を持たせるグラフモデルです。UMLで表現する際は、ノードとエッジをオブジェクトとして独立させ、エッジがノード間を結ぶ関連として表現します。プロパティはそれぞれのオブジェクトに所属する属性集合として扱い、多重度や関連の種類で関係性を明確にします。

FAQ

Q: プロパティグラフのノードとエッジはどのようにUMLで区別しますか?
A: ノードとエッジはそれぞれ独立したオブジェクトとして矩形で表し、エッジはノード間を結ぶ関連(実線)で表現します。
Q: 「同時には成立しない」という制約はどのように表現しますか?
A: UMLでは破線の関連に注記を付けて制約を示し、ノード同士の排他関係を表現します。
Q: プロパティの多重度「0..1」と「0..」の意味は?
A: 「0..1」はプロパティがノードまたはエッジに最大1つ所属すること、「0..
」はノードやエッジが複数のプロパティを持てることを示します。

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