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データベーススペシャリスト試験 2019年 午前2 問24
SOAにおいて, 異なるアプリケーションソフトウェアやコンポーネントの間でのデータのやり取りを行うために, データ形式の変換, データの振り分け, 非同期連携などの機能を実現するものはどれか。
ア:BPEL
イ:BPMN
ウ:ESB(正解)
エ:SOAP
解説
SOAにおけるデータ連携機能の実現手段【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:SOAで異なるアプリケーション間のデータ変換や振り分け、非同期連携を実現するのはESBです。
- 根拠:ESBはサービス間の通信を仲介し、データ形式変換やルーティング、メッセージの非同期処理を担うミドルウェアです。
- 差がつくポイント:BPELやBPMNは業務プロセスの定義、SOAPは通信プロトコルであり、データ連携の中核機能はESBにあります。
正解の理由
ESB(Enterprise Service Bus)は、SOA環境で異なるシステム間のデータ交換を円滑にするための基盤技術です。
具体的には、データ形式の変換(例:XMLからJSONへ)、メッセージの振り分け(ルーティング)、非同期連携(メッセージングキューの利用)などを実現します。
これにより、異種システム間の疎結合な連携が可能となり、システム全体の柔軟性と拡張性が向上します。
具体的には、データ形式の変換(例:XMLからJSONへ)、メッセージの振り分け(ルーティング)、非同期連携(メッセージングキューの利用)などを実現します。
これにより、異種システム間の疎結合な連携が可能となり、システム全体の柔軟性と拡張性が向上します。
よくある誤解
BPELやBPMNは業務プロセスの設計や実行管理に使われ、データ連携の技術的な仲介役ではありません。
SOAPは通信規約であり、データの変換や振り分け機能は持ちません。
SOAPは通信規約であり、データの変換や振り分け機能は持ちません。
解法ステップ
- SOAの目的は異なるサービス間の連携であることを確認する。
- 問題文の「データ形式の変換」「振り分け」「非同期連携」に注目する。
- 各選択肢の役割を整理する(BPEL:業務プロセス実行、BPMN:業務プロセスモデリング、SOAP:通信プロトコル、ESB:連携基盤)。
- データ連携の中核機能を持つESBを選択する。
選択肢別の誤答解説
- ア: BPEL
業務プロセスの自動化や実行に用いる言語であり、データの変換や振り分け機能は持ちません。 - イ: BPMN
業務プロセスの可視化・設計のためのモデリング記法で、実際のデータ連携機能はありません。 - ウ: ESB
正解。異なるシステム間のデータ変換、ルーティング、非同期連携を実現するミドルウェアです。 - エ: SOAP
Webサービスの通信プロトコルであり、メッセージの送受信を規定しますが、データ変換や振り分けは行いません。
補足コラム
ESBはSOAの実装において重要な役割を果たし、Apache CamelやMule ESBなどのオープンソース製品も存在します。
また、ESBは単なるメッセージング基盤だけでなく、セキュリティやトランザクション管理などの機能も備えています。
また、ESBは単なるメッセージング基盤だけでなく、セキュリティやトランザクション管理などの機能も備えています。
FAQ
Q: BPELとESBの違いは何ですか?
A: BPELは業務プロセスの自動化を目的とした言語で、ESBは異なるシステム間のメッセージ連携を仲介するミドルウェアです。
A: BPELは業務プロセスの自動化を目的とした言語で、ESBは異なるシステム間のメッセージ連携を仲介するミドルウェアです。
Q: SOAPはESBの代わりになりえますか?
A: いいえ。SOAPは通信規約であり、データ変換やルーティングなどの連携機能は持ちません。
A: いいえ。SOAPは通信規約であり、データ変換やルーティングなどの連携機能は持ちません。
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