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データベーススペシャリスト試験 2020年 午前2 問16
NoSQLのうちデータ構造はキーに対して一つの値をもつデータモデルであり、データ間は疎結合で分散して配置しやすい特徴をもつものはどれか。
ア:キー・バリューストア(正解)
イ:グラフデータベース
ウ:文書データストア
エ:ワイドカラムデータストア
解説
NoSQLのうちデータ構造はキーに対して一つの値をもつデータモデルであり、データ間は疎結合で分散して配置しやすい特徴をもつものはどれか【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:キー・バリューストアはキーに対して単一の値を持ち、疎結合で分散配置に適しています。
- 根拠:キー・バリューストアは単純なキーと値のペアで構成され、データ間の依存関係が少ないためスケーラビリティが高いです。
- 差がつくポイント:他のNoSQLモデルは複雑なデータ構造や関係性を持つため、単一値の疎結合モデルとは異なる点を理解しましょう。
正解の理由
キー・バリューストアは、名前の通り「キー」と「値」のペアでデータを管理します。値は単一のオブジェクトやデータであり、他のデータとの結合がほとんどありません。このため、データ間の依存関係が少なく、分散システムでの配置やスケールアウトが容易です。問題文の「キーに対して一つの値をもつ」「疎結合で分散して配置しやすい」という特徴に最も合致するのがキー・バリューストアであるため、選択肢アが正解です。
よくある誤解
グラフデータベースや文書データストアもNoSQLですが、複雑なデータ構造や関係性を持つため、単純なキーと値のペアとは異なります。キー・バリューストアの特徴を混同しないよう注意が必要です。
解法ステップ
- NoSQLの代表的なデータモデルを理解する(キー・バリューストア、グラフ、文書、ワイドカラム)。
- 問題文の「キーに対して一つの値」「疎結合」「分散配置しやすい」という条件に注目する。
- 各モデルの特徴と照らし合わせ、単純なキーと値のペアで構成されるモデルを選ぶ。
- キー・バリューストアが該当するため、選択肢アを選択する。
選択肢別の誤答解説
- ア: キー・バリューストア
正解。単純なキーと値のペアで疎結合、分散配置に適している。 - イ: グラフデータベース
ノードとエッジで複雑な関係性を表現し、疎結合とは言い難い。 - ウ: 文書データストア
JSONなどの文書形式で複雑な構造を持ち、単一値ではない。 - エ: ワイドカラムデータストア
列指向で複数のカラムを持ち、単一値のキー・バリューとは異なる。
補足コラム
キー・バリューストアはRedisやAmazon DynamoDBなどが代表例です。高速な読み書きとスケーラビリティが求められるキャッシュやセッション管理に適しています。一方、グラフデータベースはソーシャルネットワーク分析、文書データストアは柔軟なスキーマが必要なWebアプリケーションで使われます。
FAQ
Q: キー・バリューストアはどんな用途に向いていますか?
A: 高速な読み書きが必要なキャッシュやセッション管理、単純なデータ保存に向いています。
A: 高速な読み書きが必要なキャッシュやセッション管理、単純なデータ保存に向いています。
Q: ワイドカラムデータストアとキー・バリューストアの違いは?
A: ワイドカラムは複数のカラムを持つテーブル形式で複雑なデータ構造を扱い、キー・バリューストアは単一の値を持つ単純なペア構造です。
A: ワイドカラムは複数のカラムを持つテーブル形式で複雑なデータ構造を扱い、キー・バリューストアは単一の値を持つ単純なペア構造です。
関連キーワード: NoSQL, キー・バリューストア, 分散データベース, データモデル, 疎結合