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データベーススペシャリスト試験 2020年 午前2 問24
システム要求事項分析プロセスにおいてBPMN(Business Process Model and Notation)を導入する効果として適切なものはどれか。
ア:業務の実施状況や実績を定量的に把握できる。
イ:業務の流れを統一的な表記方法で表現できる。(正解)
ウ:定義された業務要求事項からデータモデルを自動生成できる。
エ:要求事項をE-R図によって明確に表現できる。
解説
システム要求事項分析プロセスにおけるBPMN導入の効果【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:BPMNは業務の流れを統一的な表記方法で表現できるため、業務プロセスの可視化に最適です。
- 根拠:BPMNはビジネスプロセスを図式化し、関係者間で共通理解を促進する標準記法として広く採用されています。
- 差がつくポイント:BPMNは業務フローの表現に特化しており、データモデルや実績の定量把握には別の手法が必要です。
正解の理由
選択肢イ「業務の流れを統一的な表記方法で表現できる」が正解です。BPMNはビジネスプロセスの流れを視覚的に表現するための標準記法であり、業務の開始から終了までの手順や分岐、並行処理などを明確に示せます。これにより、システム要求分析時に業務の流れを関係者全員が共通認識でき、誤解や抜け漏れを防止します。
よくある誤解
BPMNは業務の流れを表現するものであり、データモデルの自動生成や実績の定量的把握には直接関係しません。E-R図とは目的が異なります。
解法ステップ
- BPMNの目的を確認する(業務プロセスの視覚的表現)
- 選択肢の内容をBPMNの特徴と照合する
- 業務の流れを表現する選択肢を特定する
- 他の選択肢がBPMNの機能と合致しないことを確認する
- 最も適切な選択肢を選ぶ(イ)
選択肢別の誤答解説
- ア: 業務の実施状況や実績の定量的把握はBPMNの機能外であり、BIツールやKPI管理が該当します。
- イ: 業務の流れを統一的な表記方法で表現できるため正解。
- ウ: データモデルの自動生成はUMLやデータモデリングツールの役割であり、BPMNは対象外です。
- エ: 要求事項をE-R図で表現するのはデータ構造の視点であり、BPMNとは異なる手法です。
補足コラム
BPMNは「Business Process Model and Notation」の略で、業務プロセスを図式化するための国際標準規格です。業務の流れを「イベント」「アクティビティ」「ゲートウェイ」などの要素で表現し、複雑な業務も分かりやすく整理できます。システム開発の初期段階で業務理解を深めるために活用されます。
FAQ
Q: BPMNはどのような場面で使われますか?
A: 業務プロセスの可視化や改善、システム要求の整理など、業務の流れを関係者間で共有したい場面で使われます。
A: 業務プロセスの可視化や改善、システム要求の整理など、業務の流れを関係者間で共有したい場面で使われます。
Q: BPMNとE-R図の違いは何ですか?
A: BPMNは業務の流れを表現し、E-R図はデータの構造や関係性を表現します。目的が異なるため使い分けが必要です。
A: BPMNは業務の流れを表現し、E-R図はデータの構造や関係性を表現します。目的が異なるため使い分けが必要です。
関連キーワード: BPMN, 業務プロセスモデリング, システム要求分析, ビジネスプロセス, E-R図, データモデル