データベーススペシャリスト試験 2021年午前2 問04

四つの表の関係を表すE-R図として適切なものはどれか。ここで実線の下線は主キーを破線の下線は外部キーを表す。

ア：

イ：（正解）

ウ：

エ：

解説

四つの表の関係を表すE-R図として適切なものはどれか【午前2 解説】

要点まとめ

結論：正しいE-R図はイで、各表の主キーと外部キーの関係を正確に表現しているためです。
根拠：医師は診療科に属し（多対1）、診療科は診察に複数関連し（1対多）、診察は患者に紐づく（多対1）関係が正しく示されています。
差がつくポイント：多対1や1対多の関係を正確に理解し、主キー・外部キーの役割をE-R図の線の記号で正しく表現できるかが重要です。

正解の理由

選択肢イは、医師と診療科の関係を「医師側＊（多）、診療科側1（1）」とし、医師が複数の診療科コードを持つのではなく、医師が1つの診療科に属することを示しています。
診療科と診察は「診療科側1、診察側＊」で、1つの診療科に複数の診察があることを表現。
診察と患者は「診察側＊、患者側1」で、1人の患者が複数の診察を受けることを示しています。
これらは表の主キー・外部キーの定義と整合し、正しいE-R図の表現です。

よくある誤解

E-R図の「＊」と「1」の意味を逆に理解し、主キー側と外部キー側の関係を混同しやすい点に注意が必要です。

解法ステップ

各表の主キーと外部キーを確認し、どの表が親（1側）でどの表が子（多側）かを把握する。
医師表の「診療科コード」は外部キーで、医師は1つの診療科に属するため「医師側＊、診療科側1」。
診療科と診察は、診療科コードが診察の主キーの一部であり、1つの診療科に複数の診察があるため「診療科側1、診察側＊」。
診察と患者は、患者番号が診察の主キーの一部であり、1人の患者に複数の診察があるため「診察側＊、患者側1」。
これらの関係を選択肢の線の記号と照合し、正しいものを選ぶ。

選択肢別の誤答解説

ア：診療科と診察の関係が逆で、診療科側が多となっているため誤り。
イ：正解。各関係の多対1、1対多が正しく表現されている。
ウ：医師と診療科の関係が逆で、医師側が1となっているが医師は複数の診療科に属さないため誤り。
エ：医師と診療科の関係が逆で、診療科側が多となっているため誤り。

補足コラム

E-R図の「1」と「＊」はそれぞれ「1対多」の関係を示し、主キー側が「1」、外部キー側が「＊」となるのが基本です。外部キーは親テーブルの主キーを参照し、子テーブルの多側を表します。これを理解することで、複雑なリレーションも正確に表現できます。

FAQ

Q: E-R図の「＊」は何を意味しますか？
A: 「＊」は多（多側）を意味し、複数の関連レコードが存在することを示します。

Q: 主キーと外部キーの違いは何ですか？
A: 主キーはテーブル内でレコードを一意に識別する属性、外部キーは他のテーブルの主キーを参照する属性です。

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