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データベーススペシャリスト試験 2021年 午前2 問17
W3Cで勧告されているIndexed Database APIに関する記述として適切なものはどれか。
ア:Javaのアプリケーションプログラムからデータベースにアクセスするための標準的なAPIが定義されている。
イ:SQL文をホストプログラムに埋め込むためのAPIが定義されている。
ウ:Webブラウザ用のストレージの機能としてトランザクション処理のAPIが定義されている。(正解)
エ:データベースに対する一連の手続きをDBMSに格納し呼び出すAPIが定義されている。
解説
W3Cで勧告されているIndexed Database APIに関する記述【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:Indexed Database APIはWebブラウザ上でトランザクション処理を可能にするストレージAPIである。
- 根拠:W3Cが勧告している仕様で、クライアントサイドの大容量データ管理と整合性確保を目的としている。
- 差がつくポイント:JavaやSQLのAPIではなく、ブラウザ内での非リレーショナルデータ管理に特化している点を理解すること。
正解の理由
選択肢ウは、Indexed Database APIがWebブラウザ用のストレージ機能としてトランザクション処理をサポートするAPIであることを正確に表しています。IndexedDBはクライアントサイドで大量の構造化データを保存し、トランザクションによるデータの整合性を保証するため、Webアプリケーションのオフライン対応や高速化に寄与します。
よくある誤解
Indexed Database APIはJavaのAPIやSQL文の埋め込みAPIではありません。ブラウザ内のストレージ管理に特化した仕様である点を混同しやすいです。
解法ステップ
- 問題文の「Indexed Database API」がW3C勧告のWeb技術であることを確認する。
- 選択肢の内容を技術領域ごとに分類し、JavaやSQL関連のものを除外する。
- Webブラウザのストレージ機能に関する説明を探す。
- トランザクション処理のAPIが定義されている点がIndexedDBの特徴であることを思い出す。
- それに該当する選択肢ウを正解と判断する。
選択肢別の誤答解説
- ア: Javaのアプリケーション向けAPIはJDBCなど別の規格であり、IndexedDBとは無関係です。
- イ: SQL文をホストプログラムに埋め込むAPIはJDBCやODBCの役割で、IndexedDBはSQLを使いません。
- ウ: Webブラウザ用ストレージでトランザクション処理を提供するAPIであり、正解です。
- エ: DBMSに手続きを格納し呼び出すAPIはストアドプロシージャ関連で、IndexedDBの機能ではありません。
補足コラム
Indexed Database API(IndexedDB)は、Web Storage API(localStorageやsessionStorage)よりも大容量のデータを扱え、非同期処理やトランザクションをサポートします。これにより、オフライン対応のWebアプリや複雑なデータ構造の管理が可能です。W3Cが標準化しているため、主要なブラウザで広くサポートされています。
FAQ
Q: IndexedDBはSQLを使ってデータ操作しますか?
A: いいえ。IndexedDBはキーと値のペアでデータを管理し、SQL文は使用しません。
A: いいえ。IndexedDBはキーと値のペアでデータを管理し、SQL文は使用しません。
Q: トランザクション処理はなぜ重要ですか?
A: 複数の操作を一括して実行し、途中で失敗した場合に全体を元に戻すことでデータの整合性を保つためです。
A: 複数の操作を一括して実行し、途中で失敗した場合に全体を元に戻すことでデータの整合性を保つためです。
関連キーワード: IndexedDB, W3C, Webストレージ, トランザクション処理, クライアントサイドデータベース, ブラウザAPI