データベーススペシャリスト試験 2022年 午前210


和両立である関係RとSがある。R∩Sと等しいものはどれか。ここで, -は差演算, ∩は共通集合演算を表す。
(R-S)-(S-R)
R-(R-S)(正解)
R-(S-R)
S-(R-S)

解説

和両立である関係RとSがある。R∩Sと等しいものはどれか。【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:和両立な関係RとSに対して、RSR \cap SR(RS)R - (R - S) と等しいです。
  • 根拠:和両立とは RS=R \cap S = \emptyset でないことを意味し、差集合の性質から共通部分を表現できます。
  • 差がつくポイント:差演算の意味を正確に理解し、集合の基本演算を組み合わせて表現できるかが重要です。

正解の理由

和両立な関係RとSは共通部分が存在します。R(RS)R - (R - S) は「Rのうち、RにあってSにない要素を除いたもの」、つまり「RかつSに属する要素」、すなわち RSR \cap S と同じ集合を表します。
他の選択肢は差集合の組み合わせが異なり、RSR \cap S と等しくなりません。

よくある誤解

差演算の順序や意味を誤解し、「RSR - S」と「SRS - R」の違いを混同しやすいです。
また、和両立の定義を「共通部分が空集合」と誤認することもあります。

解法ステップ

  1. 和両立の定義を確認し、RRSS の共通部分が存在することを理解する。
  2. 各選択肢の集合演算を具体的に展開し、意味を整理する。
  3. R(RS)R - (R - S) の意味を「Rの中でSにも属する要素」と解釈する。
  4. 他の選択肢と比較し、RSR \cap S と等しいか検証する。
  5. 正しい選択肢を選ぶ。

選択肢別の誤答解説

  • ア: (RS)(SR)(R - S) - (S - R) は「RにあってSにない要素」から「SにあってRにない要素」を除く集合で、RSR \cap S とは異なります。
  • イ: R(RS)R - (R - S) は「RのうちSにも属する要素」、すなわち RSR \cap S と等しいため正解です。
  • ウ: R(SR)R - (S - R) は「RからSにあってRにない要素を除く」ですが、SRS - RRR に含まれないため除く要素が異なり、RSR \cap S と一致しません。
  • エ: S(RS)S - (R - S) は「SからRにあってSにない要素を除く」集合で、RSR \cap S と同じとは限りません。

補足コラム

和両立(和集合が両立する)とは、集合の共通部分が空集合でないことを指す場合がありますが、文脈により異なります。
集合演算の基本は、差集合 ABA - B が「AにあってBにない要素全体」であることを正確に理解することが重要です。
また、RSR \cap S は「RかつSに属する要素全体」を意味し、差集合を使って表現することも可能です。

FAQ

Q: 和両立とは何ですか?
A: 和両立とは、2つの関係や集合が共通部分を持つことを指し、重複がある状態を意味します。
Q: 差集合の計算で気をつけるポイントは?
A: 差集合は順序が重要で、ABA - B は「AにあってBにない要素」を表します。順序を逆にすると意味が変わります。
Q: RSR \cap S を差集合で表す方法は?
A: RS=R(RS)R \cap S = R - (R - S) または S(SR)S - (S - R) と表現できます。

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