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データベーススペシャリスト試験 2022年 午前2 問24
ソフトウェアの保守性を定量評価する指標として, 適切なものはどれか。
ア:(運用期間中に発生した不具合件数)÷(プログラムの規模)
イ:(適正規模の基準を満たすプログラムの数)÷(プログラムの総数)(正解)
ウ:(テスト実施済みの分岐の数)÷(プログラムの総分岐数)
エ:(プログラムの推定総エラー数)-(摘出エラー数)
解説
ソフトウェアの保守性を定量評価する指標として適切なものはどれか【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:ソフトウェアの保守性を定量評価する指標としては「適正規模の基準を満たすプログラムの数÷プログラムの総数」が適切です。
- 根拠:保守性は変更や修正のしやすさを示し、適正規模のプログラムは理解・修正が容易であるため保守性向上に寄与します。
- 差がつくポイント:不具合件数やテストカバレッジは品質や検証の指標であり、保守性の直接評価には不十分である点を理解しましょう。
正解の理由
選択肢イの「(適正規模の基準を満たすプログラムの数)÷(プログラムの総数)」は、プログラムの規模が適切であるかを示し、保守性の重要な要素である「理解しやすさ」「修正しやすさ」を定量的に評価できます。適正規模のプログラムは複雑さが抑えられ、保守作業の効率化に直結するため、保守性評価に最も適しています。
よくある誤解
不具合件数やテストカバレッジを保守性の指標と混同しがちですが、これらは品質や検証の指標であり、保守性の直接的な評価にはなりません。
解法ステップ
- 保守性の定義を確認する(変更や修正のしやすさ)。
- 各選択肢が示す指標の意味を理解する。
- 保守性に直結する指標かどうかを判断する。
- 適正規模のプログラム割合が保守性評価に適していると結論づける。
選択肢別の誤答解説
- ア: 不具合件数÷プログラム規模は品質指標であり、保守性の評価には直接結びつきません。
- イ: 適正規模の基準を満たすプログラムの割合は保守性の評価に適切です。
- ウ: テスト済み分岐の割合はテストカバレッジの指標であり、保守性とは異なります。
- エ: 推定総エラー数から摘出エラー数を引く指標は信頼性評価に用いられ、保守性評価には不適切です。
補足コラム
保守性はソフトウェア品質の重要な要素であり、プログラムの規模や複雑さ、モジュールの独立性などが影響します。適正規模のプログラムは理解や修正が容易で、保守コストの削減に寄与します。保守性評価には他にもモジュールの結合度や凝集度などの指標も活用されます。
FAQ
Q: 保守性と信頼性はどう違いますか?
A: 保守性はソフトウェアの修正や変更のしやすさを指し、信頼性は故障なく動作する能力を指します。評価指標も異なります。
A: 保守性はソフトウェアの修正や変更のしやすさを指し、信頼性は故障なく動作する能力を指します。評価指標も異なります。
Q: テストカバレッジは保守性評価に使えますか?
A: テストカバレッジは品質や検証の指標であり、保守性の直接評価には適していません。
A: テストカバレッジは品質や検証の指標であり、保守性の直接評価には適していません。
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