データベーススペシャリスト試験 2022年 午前225


ドキュメンテーションジェネレーターの説明として, 適切なものはどれか。
HTML, CSSなどのリソースを読み込んで, 画面などに描画又は表示するソフトウェアである。
ソースコード中にある, フォーマットに従って記述したコメント文などから, プログラムのドキュメントを生成するソフトウェアである。(正解)
動的にWebページを生成するために, 文書のテンプレートと埋込み入力データを合成して出力するソフトウェアである。
文書構造がマーク付けされたテキストファイルを読み込んで, 印刷可能なドキュメントを組版するソフトウェアである。

解説

ドキュメンテーションジェネレーターの説明【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:ドキュメンテーションジェネレーターはソースコード内のコメントからドキュメントを自動生成するツールです。
  • 根拠:プログラムの可読性向上や保守性確保のため、コメントをフォーマット化し文書化する仕組みが求められています。
  • 差がつくポイント:単なる画面描画やテンプレート合成ではなく、コードコメントを解析してドキュメントを作成する点を正確に理解しましょう。

正解の理由

選択肢イは「ソースコード中にある、フォーマットに従って記述したコメント文などから、プログラムのドキュメントを生成するソフトウェア」とあり、ドキュメンテーションジェネレーターの定義に合致します。
このツールはJavaDocやDoxygenのように、コードのコメントを解析し、API仕様書や設計書などのドキュメントを自動的に作成します。
他の選択肢は画面描画やWebページ生成、組版ソフトの説明であり、ドキュメンテーションジェネレーターとは異なります。

よくある誤解

ドキュメンテーションジェネレーターを画面表示ソフトやWebテンプレートエンジンと混同しやすいですが、目的と処理対象が異なります。
また、単なる印刷用組版ソフトとも違い、ソースコードのコメント解析が特徴です。

解法ステップ

  1. 問題文の「ドキュメンテーションジェネレーター」の意味を確認する。
  2. 各選択肢の説明が何を指しているかを整理する。
  3. 「ソースコードのコメントからドキュメントを生成する」説明を探す。
  4. それが選択肢イであることを確認し、他の選択肢と比較して誤りを排除する。
  5. 正解をイと判断する。

選択肢別の誤答解説

  • ア: HTMLやCSSのリソースを読み込み画面表示するソフトはブラウザやレンダリングエンジンの説明であり、ドキュメンテーションジェネレーターではありません。
  • : 正解。ソースコードのコメントからドキュメントを生成するツールの説明です。
  • ウ: Webページを動的に生成するテンプレートエンジンの説明で、ドキュメンテーションジェネレーターとは異なります。
  • エ: マークアップされたテキストから印刷用ドキュメントを組版するソフトで、DTPソフトや組版エンジンの説明です。

補足コラム

ドキュメンテーションジェネレーターはソフトウェア開発の効率化に寄与します。
例えばJavaDocはJavaのソースコードコメントからAPIドキュメントを生成し、開発者間の情報共有を円滑にします。
また、コメントのフォーマットを統一することでドキュメントの品質も向上します。

FAQ

Q: ドキュメンテーションジェネレーターはどんな言語で使えますか?
A: JavaDoc(Java)、Doxygen(C/C++、Javaなど)、Sphinx(Python)など多くの言語に対応したツールがあります。
Q: ドキュメンテーションジェネレーターはコードの実行に影響しますか?
A: いいえ。コメントからドキュメントを生成するだけで、コードの実行には影響しません。

関連キーワード: ドキュメンテーションジェネレーター, JavaDoc, Doxygen, コメント解析, APIドキュメント, ソフトウェア開発, 自動ドキュメント生成
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