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データベーススペシャリスト試験 2023年 午前2 問24
データ中心アプローチの特徴はどれか。
ア:クラス概念、多態、継承の特徴を生かして抽象化し、実体の関連を表現する。
イ:対象システムの要求を、システムがもっている機能間のデータの流れに着目して捉える。
ウ:対象世界の実体を並列に動作するプロセスとみなし、プロセスはデータを通信し合うものとしてモデル化する。
エ:対象とする世界をシステムが扱うデータに着目して捉え、扱うデータを実体関連モデルで整理する。(正解)
解説
データ中心アプローチの特徴はどれか【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:データ中心アプローチはシステムが扱うデータに着目し、実体関連モデルで整理する手法です。
- 根拠:データの構造や関係性を明確にし、システム設計の基盤とするため、データの整合性や管理が容易になります。
- 差がつくポイント:機能やプロセスではなく「データそのもの」に注目する点が他のアプローチと異なり、正確に理解することが重要です。
正解の理由
選択肢エは「対象とする世界をシステムが扱うデータに着目して捉え、扱うデータを実体関連モデルで整理する」とあり、データ中心アプローチの本質を正確に表現しています。データ中心アプローチは、システムの機能やプロセスではなく、データの構造や関係性を中心に設計を進めるため、この説明が最も適切です。
よくある誤解
データ中心アプローチを機能やプロセスの流れに注目するものと誤解しやすいですが、実際はデータの構造と関係性に焦点を当てます。
解法ステップ
- 問題文の「データ中心アプローチ」のキーワードに注目する。
- 各選択肢の説明が「データ」「機能」「プロセス」「オブジェクト指向」などどの視点かを判別する。
- データ中心アプローチは「データの構造や関係性を整理する」ことを思い出す。
- 選択肢の中で「データに着目し、実体関連モデルで整理する」説明を選ぶ。
- 正解は選択肢エであると判断する。
選択肢別の誤答解説
- ア: クラス、多態、継承はオブジェクト指向の特徴であり、データ中心アプローチとは異なります。
- イ: 機能間のデータの流れに着目するのは機能中心アプローチやデータフロー分析の特徴です。
- ウ: 並列プロセスと通信に着目するのはプロセス中心アプローチの説明であり、データ中心とは異なります。
- エ: 対象世界をデータに着目し、実体関連モデルで整理する点がデータ中心アプローチの本質です。
補足コラム
データ中心アプローチはERモデル(実体関連モデル)を用いて、データの構造を視覚的に表現し、データベース設計の基礎となります。これにより、データの整合性や再利用性が高まり、システムの保守性も向上します。
FAQ
Q: データ中心アプローチと機能中心アプローチの違いは何ですか?
A: データ中心アプローチはデータの構造や関係性に注目し、機能中心アプローチはシステムの機能や処理の流れに注目します。
A: データ中心アプローチはデータの構造や関係性に注目し、機能中心アプローチはシステムの機能や処理の流れに注目します。
Q: 実体関連モデルとは何ですか?
A: 実体関連モデル(ERモデル)は、データの実体(エンティティ)とそれらの関連性を図式化したモデルで、データベース設計に用いられます。
A: 実体関連モデル(ERモデル)は、データの実体(エンティティ)とそれらの関連性を図式化したモデルで、データベース設計に用いられます。
関連キーワード: データ中心アプローチ, 実体関連モデル, ERモデル, システム設計, データベース設計