データベーススペシャリスト試験 2024年 午前225


エクストリームプログラミング(XP:ExtremeProgramming)における“テスト駆動開発”の特徴はどれか。
最初のテストで, なるべく多くのバグを摘出する。
テストケースの改善を繰り返す。
テストでのカバレージを高めることを目的とする。
プログラムコードを書く前にテストコードを書く。(正解)

解説

エクストリームプログラミング(XP)における“テスト駆動開発”の特徴はどれか【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:テスト駆動開発(TDD)は「プログラムコードを書く前にテストコードを書く」ことが特徴です。
  • 根拠:XPの基本プラクティスであり、コードの品質向上と設計の明確化に寄与します。
  • 差がつくポイント:テストを後から追加するのではなく、先にテストを書く点が他のテスト手法と異なります。

正解の理由

テスト駆動開発(TDD)は、まず失敗するテストコードを作成し、そのテストを通過させるために最小限のプログラムコードを書くというサイクルを繰り返します。これにより、コードの動作要件が明確になり、バグの早期発見や設計の改善が可能です。選択肢エはこの「コードを書く前にテストを書く」というTDDの本質を正確に表しています。

よくある誤解

テスト駆動開発は単にテストケースを増やすことやカバレッジを高めることではなく、テストコードを先に書くことで設計を導く手法です。

解法ステップ

  1. 問題文の「テスト駆動開発」の定義を確認する。
  2. XPのプラクティスとしてのTDDの特徴を思い出す。
  3. 選択肢の内容を「テストコードを書くタイミング」で比較する。
  4. 「コードを書く前にテストを書く」ことがTDDの核心であると判断する。
  5. 正解を選択肢エと確定する。

選択肢別の誤答解説

  • ア: 最初のテストで多くのバグを摘出するのは望ましいが、TDDの特徴ではなく一般的なテストの目的です。
  • イ: テストケースの改善は重要ですが、TDDの本質はテストコードを先に書くことにあります。
  • ウ: カバレッジを高めることは品質向上に役立ちますが、TDDの特徴ではありません。
  • エ: プログラムコードを書く前にテストコードを書くことがTDDの核心であり正解です。

補足コラム

テスト駆動開発は「Red-Green-Refactor」のサイクルで進められます。まず失敗するテスト(Red)を書き、次にテストが通るコードを書く(Green)、最後にコードをリファクタリング(Refactor)して品質を高めます。これにより設計の改善とバグの早期発見が可能となります。

FAQ

Q: テスト駆動開発はどのように設計に役立つのですか?
A: 先にテストを書くことで必要な機能が明確になり、過剰な実装を避けられます。
Q: TDDはすべてのプロジェクトに適していますか?
A: 小規模から中規模の開発に効果的ですが、大規模プロジェクトでは適用方法を工夫する必要があります。

関連キーワード: テスト駆動開発, XP, Red-Green-Refactor, ソフトウェア品質, プログラミング手法
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