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ITストラテジスト試験 2009年 午前2 問02
BPOを説明したものはどれか。
イ:炎害や事故で被害を受けても、重要事業を中断させない、又は可能な限り中断期 間を短くする仕組みを構築すること
エ:プロジェクトを、戦略との適合性や費用対効果、リスクといった観点から評価を行い、情報化投資のバランスを管理し、最適化を図ること
ウ:社内業務のうちコアビジネス以外の業務の一部又は全部を、情報システムと併せて外部に委託することで、経営資源をコアビジネスに集中させること(正解)
ア:企業内の業務全体を対象として、業務プロセスを抜本的に見直すことで、品質・コスト・スピードを改善し、競争優位性を確保すること
解説
BPOを説明したものはどれか【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:BPOとは、コアビジネス以外の業務を外部に委託し経営資源を集中させる手法です。
- 根拠:BPOは「Business Process Outsourcing」の略で、業務プロセスの一部を外部に委託することを指します。
- 差がつくポイント:BPOは単なる業務改善や災害対策ではなく、外部委託による経営資源の最適配分に焦点がある点を理解しましょう。
正解の理由
選択肢ウは「社内業務のうちコアビジネス以外の業務の一部又は全部を、情報システムと併せて外部に委託することで、経営資源をコアビジネスに集中させること」とあり、BPOの定義に合致しています。BPOは単なる業務改善ではなく、外部委託を通じて企業の競争力を高める戦略的手法です。
よくある誤解
BPOは単なる業務改善やリスク管理ではなく、外部委託による経営資源の集中を目的としています。災害対策や業務プロセスの抜本的見直しとは異なります。
解法ステップ
- 問題文の「BPO」の意味を確認する。
- 各選択肢の内容をBPOの定義と照合する。
- 「外部委託」と「コアビジネスに集中」というキーワードを探す。
- それらが含まれる選択肢を正解と判断する。
選択肢別の誤答解説
- ア: 業務プロセスの抜本的見直しはBPR(Business Process Reengineering)であり、BPOとは異なります。
- イ: 災害時の事業継続計画(BCP)に関する説明で、BPOの定義ではありません。
- ウ: 正解。コアビジネス以外の業務を外部委託し、経営資源を集中させるBPOの説明です。
- エ: 情報化投資の評価と最適化はポートフォリオマネジメントの説明であり、BPOとは異なります。
補足コラム
BPOは単なるコスト削減手段ではなく、専門性の高い外部企業に業務を委託することで、企業の競争力強化や柔軟な経営資源配分を実現します。近年はIT分野のアウトソーシングも含まれ、クラウドサービスとの連携も進んでいます。
FAQ
Q: BPOとBPRの違いは何ですか?
A: BPOは業務の外部委託を指し、BPRは業務プロセスの抜本的な再設計を意味します。
A: BPOは業務の外部委託を指し、BPRは業務プロセスの抜本的な再設計を意味します。
Q: BPOはどのような業務に適用されますか?
A: 主にコアビジネス以外の定型的な業務や専門性の高い業務が対象となります。
A: 主にコアビジネス以外の定型的な業務や専門性の高い業務が対象となります。
関連キーワード: BPO, アウトソーシング, コアビジネス, 業務委託, 経営資源集中, BPR, BCP