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ITストラテジスト試験 2009年 午前2 問06
共通フレーム2007によれば、システム化計画の立案よりも後のプロセスで実施するものはどれか。
エ:システム化の対象となる業務要件の定義作業(正解)
イ:システム開発を担当する開発組織の編成方針と責任部署の決定
ア:現行システムの内容、流れの調査及び課題の分析、抽出
ウ:システム稼働時期の設定と全体開発スケジュールの作成
解説
共通フレーム2007におけるシステム化計画後のプロセス【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:システム化計画の立案後に行うのは「業務要件の定義作業」である。
- 根拠:共通フレーム2007では、計画段階で全体方針を決め、その後に具体的な業務要件を詳細化する流れを示している。
- 差がつくポイント:計画段階と要件定義段階の役割の違いを正確に理解し、プロセスの順序を押さえることが重要である。
正解の理由
「エ: システム化の対象となる業務要件の定義作業」は、システム化計画の立案後に実施される具体的な業務内容の詳細化作業です。共通フレーム2007では、まずシステム化計画で全体の方向性やスケジュールを決定し、その後に業務要件を明確にしてシステム設計に進みます。したがって、業務要件の定義は計画段階の後のプロセスに位置付けられます。
よくある誤解
システム化計画と要件定義を混同し、計画段階で詳細な業務要件を決めると誤解しやすいです。計画は全体方針の策定であり、詳細は後工程で詰めます。
解法ステップ
- 共通フレーム2007のプロセス全体の流れを把握する。
- システム化計画の立案がどの段階かを確認する。
- 各選択肢の作業内容が計画前か計画後かを判断する。
- 業務要件定義が計画後の詳細化作業であることを理解する。
- 正解の「エ」を選択する。
選択肢別の誤答解説
- ア: 現行システムの調査や課題分析は計画立案の前提情報収集であり、計画より前の段階です。
- イ: 開発組織の編成方針や責任部署の決定は計画段階で行うことが多く、計画後とは言いにくいです。
- ウ: システム稼働時期の設定や全体スケジュール作成は計画段階の重要な要素であり、計画の一部です。
- エ: システム化の対象となる業務要件の定義作業は計画後に具体的に行う詳細設計の前段階です。
補足コラム
共通フレーム2007は、システム開発の標準的なプロセスモデルとして広く使われています。計画段階は「何をいつまでに作るか」を決めるフェーズであり、その後の要件定義は「どのように作るか」を詳細に詰めるフェーズです。この区分を理解することが、システム開発の全体像把握に役立ちます。
FAQ
Q: システム化計画と要件定義の違いは何ですか?
A: 計画は全体の方針やスケジュールを決める段階で、要件定義は具体的な業務内容や機能を詳細に決める段階です。
A: 計画は全体の方針やスケジュールを決める段階で、要件定義は具体的な業務内容や機能を詳細に決める段階です。
Q: なぜ開発組織の編成は計画段階で行うのですか?
A: 開発体制を早期に決めることで、計画の実現可能性や責任分担を明確にし、スムーズな開発を促進するためです。
A: 開発体制を早期に決めることで、計画の実現可能性や責任分担を明確にし、スムーズな開発を促進するためです。
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