ITストラテジスト試験 2009年 午前218


ナレッジマネジメントのプロセスモデルであるSECIモテルにおいて、Iに入るものはどれか。
問題画像
国際化(Internationalization)
初期化(Initialization)
内面化(Internalization)(正解)
情報化(Informatization)

解説

ナレッジマネジメントのSECIモデルにおける「I」の意味【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:SECIモデルの「I」は「内面化(Internalization)」を指します。
  • 根拠:SECIモデルは知識創造の4段階で、「内面化」は暗黙知を個人の経験として取り込むプロセスです。
  • 差がつくポイント:各プロセスの意味を正確に理解し、特に「内面化」と「国際化」などの類似語を混同しないことが重要です。

正解の理由

SECIモデルは、野中郁次郎氏が提唱した知識創造の理論で、4つのプロセス「Socialization(共通化)」「Externalization(表出化)」「Combination(連結化)」「Internalization(内面化)」で構成されます。
「I」に該当するのは「Internalization(内面化)」であり、これは形式知を暗黙知として個人の中に取り込む段階です。
選択肢の中で「内面化」だけがこの意味に合致し、他は誤りです。

よくある誤解

「I」を「国際化」や「情報化」と誤解しやすいですが、SECIモデルの用語としては存在しません。
また、「内面化」は単なる知識の習得ではなく、実践を通じて暗黙知化するプロセスです。

解法ステップ

  1. SECIモデルの4つのプロセスを確認する。
  2. 各プロセスの日本語訳と意味を理解する。
  3. 「I」が指す英語のキーワードを特定する。
  4. 選択肢の中から「Internalization(内面化)」を選ぶ。
  5. 他の選択肢がモデルに存在しない用語であることを確認する。

選択肢別の誤答解説

  • ア: 国際化(Internationalization)
    → SECIモデルには存在しない用語で、知識創造のプロセスとは無関係です。
  • イ: 情報化(Informatization)
    → 情報技術の普及を指す言葉で、SECIモデルのプロセス名ではありません。
  • ウ: 初期化(Initialization)
    → システムやプロセスの開始を意味し、知識創造の段階とは異なります。
  • エ: 内面化(Internalization)
    → 正解。形式知を暗黙知として個人の中に取り込む重要なプロセスです。

補足コラム

SECIモデルは組織の知識創造を促進する理論で、暗黙知と形式知の相互変換を通じてイノベーションを生み出します。
「内面化」は学習や経験を通じて知識を自分のものにする段階であり、実務での応用力向上に直結します。
このモデルはナレッジマネジメントだけでなく、教育や組織開発の分野でも広く活用されています。

FAQ

Q: SECIモデルの「内面化」は具体的にどんな行動を指しますか?
A: 研修やマニュアルを読んだ後に実務で試行錯誤し、知識を自分のスキルとして身につけることです。
Q: 「表出化」と「内面化」の違いは何ですか?
A: 「表出化」は暗黙知を形式知に変換する段階、「内面化」は形式知を暗黙知に変換する段階です。

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