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ITストラテジスト試験 2010年 午前2 問06
IT投資案件において、投資効果をNPVで評価する場合の算出式はどれか。

ア:
イ:
ウ:(正解)
エ:
解説
IT投資案件において、投資効果をNPVで評価する場合の算出式はどれか【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:NPVは将来のキャッシュフローを割引率で現在価値に換算し、初期投資を差し引いて算出します。
- 根拠:割引率は1+rの累乗で割ることで時間価値を考慮し、単純に割るのは誤りです。
- 差がつくポイント:割引率の扱い方(1+割引率の累乗で割る)とキャッシュフローの年次対応を正確に理解することが重要です。
正解の理由
正解はウです。NPV(正味現在価値)は、初期投資(キャッシュアウト)をマイナスとして、各年のキャッシュインを割引率(1+r)の累乗で割り、現在価値に換算して合計します。
選択肢ウは、割引率2.5%を1.025として、年数に応じて累乗し割っているため、NPVの定義に合致しています。
選択肢ウは、割引率2.5%を1.025として、年数に応じて累乗し割っているため、NPVの定義に合致しています。
よくある誤解
割引率を単に割るだけや、割引率の累乗の順序を逆にする誤りが多いです。割引率は「1+r」の累乗で割ることを忘れないでください。
解法ステップ
- 初期投資(年0のキャッシュアウト)をマイナスで設定する。
- 各年のキャッシュインを確認する。
- 割引率を「1+r」として計算し、年数の累乗で割る。
- 割引現在価値を計算し、すべての年の現在価値を合計する。
- 合計値がNPVとなる。
選択肢別の誤答解説
- ア:割引率を単に0.025で割っており、累乗も割引率のべき乗で割っているため誤り。
- イ:割引率の累乗の順序が逆で、年数と割引率の対応が間違っている。
- ウ:正しい割引率の扱いと年次対応でNPVの定義に合致。
- エ:割引率の累乗の順序が逆で、年数と割引率の対応が誤っている。
補足コラム
NPVは投資判断の基本指標で、将来のキャッシュフローを現在価値に換算し、投資の収益性を評価します。割引率は資本コストや期待収益率を反映し、時間価値を考慮するために必須です。
FAQ
Q: 割引率はなぜ「1+r」で計算するのですか?
A: 割引率「r」は利率を表し、1+rで将来価値を現在価値に換算するための倍率となるからです。
A: 割引率「r」は利率を表し、1+rで将来価値を現在価値に換算するための倍率となるからです。
Q: NPVがプラスなら投資はどう判断すべきですか?
A: NPVがプラスなら投資による収益が割引率を上回っているため、投資は有利と判断されます。
A: NPVがプラスなら投資による収益が割引率を上回っているため、投資は有利と判断されます。
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