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ITストラテジスト試験 2010年 午前2 問18
3PL(3rd Party Logistics)を説明したものはどれか。
ア:購買、生産、販売及び物流の一連の業務を、企業間で全体最適の視点から見直し. 納期短縮や在庫削減を図る。
イ:資材の調達から生産、保管、販売に至るまでの物流全体を、費用対効果が最適に なるように総合的に管理し、合理化する。
ウ:電子・電機メーカから、製品の設計や資材調達、生産、物流、修理などを一括して受託する。
エ:物流業務に加え、流通加工なども含めたアウトソーシングサービスを行い。また荷主企業の物流企画も代行する。(正解)
解説
3PL(3rd Party Logistics)を説明したものはどれか【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:3PLとは物流業務だけでなく流通加工や物流企画の代行も含むアウトソーシングサービスです。
- 根拠:3PLは単なる運送や保管にとどまらず、荷主企業の物流全体を効率化・最適化する役割を担います。
- 差がつくポイント:物流の範囲を「運送・保管」だけでなく「流通加工や企画代行」まで広げて理解することが重要です。
正解の理由
選択肢エは「物流業務に加え、流通加工なども含めたアウトソーシングサービスを行い、荷主企業の物流企画も代行する」とあり、3PLの本質を正確に表しています。3PLは単なる物流の外部委託(運送や保管)を超え、物流全体の効率化や企画立案までを請け負うサービスであるため、この説明が最も適切です。
よくある誤解
3PLを単なる運送や倉庫業務の外注と誤解しがちですが、実際は物流全体の最適化を目指す包括的なサービスです。
解法ステップ
- 3PLの定義を確認し、「物流のアウトソーシングであるが範囲が広い」ことを理解する。
- 選択肢の中で「流通加工」や「物流企画代行」が含まれているかを探す。
- 物流の単純な外注(運送・保管)だけでなく、企画や加工まで含む説明を選ぶ。
- 他の選択肢が物流以外の業務や全体最適化の説明に偏っていないかを確認。
- 最も3PLの特徴を正確に表す選択肢を選ぶ。
選択肢別の誤答解説
- ア: 購買、生産、販売まで含む企業間の全体最適化の説明であり、SCM(サプライチェーンマネジメント)に近い内容です。3PLの説明としては範囲が広すぎます。
- イ: 資材調達から販売までの物流全体の合理化を述べていますが、3PLの「アウトソーシングサービス」という視点が欠けています。
- ウ: 電子・電機メーカーの設計や生産まで一括受託する説明で、製造委託やODMに近く、3PLの物流サービスとは異なります。
- エ: 物流業務に加え流通加工や物流企画代行も含むアウトソーシングサービスで、3PLの定義に合致します。
補足コラム
3PLは「Third Party Logistics」の略で、荷主企業の物流業務を専門業者が請け負うサービスです。単なる運送や倉庫保管だけでなく、流通加工(商品の組み立てや包装など)や物流企画の代行も含み、物流コスト削減やサービス向上を実現します。近年はIT技術の活用により、物流の可視化や効率化が進んでいます。
FAQ
Q: 3PLと単なる物流アウトソーシングの違いは何ですか?
A: 3PLは物流の運送・保管だけでなく、流通加工や物流企画代行など物流全体の最適化を請け負う点が異なります。
A: 3PLは物流の運送・保管だけでなく、流通加工や物流企画代行など物流全体の最適化を請け負う点が異なります。
Q: 3PLはどのような企業が利用しますか?
A: 製造業、小売業、EC事業者など物流の効率化やコスト削減を目指す幅広い業種が利用します。
A: 製造業、小売業、EC事業者など物流の効率化やコスト削減を目指す幅広い業種が利用します。
関連キーワード: 3PL, 物流アウトソーシング, 流通加工, 物流企画代行, サプライチェーンマネジメント