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ITストラテジスト試験 2011年 午前2 問16
SECIモデルにおける、内面化の説明はどれか。
ア:新たに創造された知識を組織に広め、新たな暗黙知として習得すること(正解)
イ:組織内の個人、小グループが有する暗黙知を形式知として明示化すること
ウ:組織内の個人、小グループで暗黙知の共有化や、新たな暗黙知を創造すること
エ:明示化した形式知を組み合わせ、それを基に新たな知識を創造すること
解説
SECIモデルにおける内面化の説明はどれか【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:内面化とは、形式知を個人が学習し暗黙知として体得するプロセスです。
- 根拠:SECIモデルは知識創造の4段階で、内面化は「知識の外化→内面化」の流れで暗黙知化を指します。
- 差がつくポイント:内面化は「学習や実践を通じて形式知を自分の暗黙知に変える」ことと理解することが重要です。
正解の理由
選択肢アは「新たに創造された知識を組織に広め、新たな暗黙知として習得すること」とあり、形式知を個人が学び暗黙知化する内面化の説明に合致します。内面化は知識を実践や経験に落とし込み、個人の暗黙知として体得する段階です。
よくある誤解
内面化を「暗黙知を形式知に変える」と誤解しがちですが、それは外化の説明です。内面化は逆に形式知を暗黙知に変えるプロセスです。
解法ステップ
- SECIモデルの4つのプロセス(社会化、外化、連結化、内面化)を確認する。
- 内面化は「形式知→暗黙知」の変換であることを理解する。
- 選択肢の説明と照らし合わせ、形式知を暗黙知に変える内容を探す。
- アが内面化の説明として最も適切であると判断する。
選択肢別の誤答解説
- ア: 正解。形式知を個人が暗黙知として習得する内面化の説明に合致。
- イ: 暗黙知を形式知に明示化する「外化」の説明で誤り。
- ウ: 暗黙知の共有や創造は「社会化」の説明で誤り。
- エ: 形式知を組み合わせて新たな知識を創造する「連結化」の説明で誤り。
補足コラム
SECIモデルは野中郁次郎氏が提唱した知識創造理論で、知識は暗黙知と形式知の相互変換を通じて組織内で創造されます。内面化は学習や実践を通じて知識を自分のものにする重要な段階です。
FAQ
Q: 内面化と外化の違いは何ですか?
A: 外化は暗黙知を形式知に変えることで、内面化は形式知を暗黙知に変えるプロセスです。
A: 外化は暗黙知を形式知に変えることで、内面化は形式知を暗黙知に変えるプロセスです。
Q: SECIモデルの4つのプロセスは何ですか?
A: 社会化(暗黙知→暗黙知)、外化(暗黙知→形式知)、連結化(形式知→形式知)、内面化(形式知→暗黙知)です。
A: 社会化(暗黙知→暗黙知)、外化(暗黙知→形式知)、連結化(形式知→形式知)、内面化(形式知→暗黙知)です。
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