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ITストラテジスト試験 2012年 午前2 問03
内閣府の“事業継続ガイドライン”による事業継続計画の継続的改善のプロセスを順番に並べたとき、cに入るものはどれか。ここで、ア~エはa~dのいずれかに入る。

ア:教育・訓練の実施
イ:経営層による見直し
ウ:実施及び運用
エ:点検及び是正措置(正解)
解説
内閣府の事業継続ガイドラインにおける事業継続計画の継続的改善プロセス【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:事業継続計画の継続的改善プロセスにおける「c」は「点検及び是正措置」である。
- 根拠:ガイドラインでは「計画→実施→点検→見直し」の順でPDCAサイクルを回すことが示されているため、点検と是正措置が改善の要となる。
- 差がつくポイント:実施後の評価・点検を怠ると計画の効果が不明確となり、継続的改善ができない点を理解することが重要。
正解の理由
「c」に入るのは「点検及び是正措置」です。事業継続計画(BCP)は単に計画を立てて実施するだけでなく、実施後に計画の有効性を点検し、問題があれば是正措置を講じることで計画を改善していく必要があります。内閣府のガイドラインはPDCAサイクルに基づいており、「計画(Plan)」「実施(Do)」「点検(Check)」「見直し(Act)」の順で進みます。したがって、「c」は「点検及び是正措置」が適切です。
よくある誤解
「点検及び是正措置」と「経営層による見直し」を混同しやすいですが、見直しは改善の最終段階であり、点検はその前段階の評価プロセスです。
解法ステップ
- 事業継続計画のPDCAサイクルを理解する(Plan→Do→Check→Act)。
- 問題文の流れ「方針→計画→a→b→c→d」をPDCAに当てはめる。
- 「計画」はPlan、「実施及び運用」はDoに該当。
- 「点検及び是正措置」はCheck、「経営層による見直し」はActに該当する。
- 「c」は「点検及び是正措置」と判断し、選択肢から選ぶ。
選択肢別の誤答解説
- ア: 教育・訓練の実施
→ 重要な要素だが、PDCAのどの段階かは限定されず、「c」には該当しない。 - イ: 経営層による見直し
→ PDCAのAct段階であり、「d」に該当する。 - ウ: 実施及び運用
→ Do段階であり、「a」または「b」に該当する。 - エ: 点検及び是正措置
→ Check段階であり、「c」に最も適切。
補足コラム
事業継続計画(BCP)は災害や事故発生時の事業停止リスクを最小化するための計画です。PDCAサイクルを回すことで計画の有効性を継続的に改善し、実効性を高めることが求められます。特に「点検及び是正措置」は計画の問題点を洗い出し、改善策を講じる重要なフェーズです。
FAQ
Q: なぜ「経営層による見直し」は最後の段階なのですか?
A: 経営層による見直しは、点検結果を踏まえて計画全体の方向性や資源配分を再検討し、改善策を決定するための最終段階です。
A: 経営層による見直しは、点検結果を踏まえて計画全体の方向性や資源配分を再検討し、改善策を決定するための最終段階です。
Q: 教育・訓練の実施はどの段階に位置しますか?
A: 教育・訓練は「実施及び運用」の一環として行われ、計画を実際に運用するための準備段階に含まれます。
A: 教育・訓練は「実施及び運用」の一環として行われ、計画を実際に運用するための準備段階に含まれます。
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