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ITストラテジスト試験 2012年 午前2 問07
LBOの説明はどれか。
エ:買収先企業の資産などを担保に、金融機関から資金を調達するなどして、限られた資金で企業を買収する。(正解)
ウ:投資会社などが、業績不振などの問題を抱えた企業の株式の過半数を取得した上で、マネジメントチームを派遣し、経営に参画する。エ
ア:株式市場で一般株主に対して、一定期間に一定の価格で株式を買い付けることを公告し、相手先企業の株式を取得する。
イ:現経営陣や事業部門の責任者が株主から自社の株式を譲り受けることによって、当該事業の経営権を取得する。
解説
LBOの説明はどれか【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:LBOは買収先企業の資産を担保に資金調達し、少ない自己資金で企業を買収する手法です。
- 根拠:LBO(Leveraged Buyout)は「レバレッジ(借入)を活用した買収」を意味し、買収資金の大部分を借入で賄います。
- 差がつくポイント:資産を担保に借入を行い、自己資金を抑えて買収する点がLBOの特徴であり、単なる株式取得や経営権取得とは異なります。
正解の理由
選択肢エは「買収先企業の資産を担保に金融機関から資金を調達し、限られた資金で企業を買収する」とあり、LBOの本質を正確に表しています。LBOは買収対象企業の資産価値を活用して借入を行い、自己資金を抑えつつ経営権を取得する手法であるため、これが正解です。
よくある誤解
LBOは単に株式を買い取ることや経営陣が株式を取得することではありません。借入を活用して資金調達を行う点が重要です。
解法ステップ
- LBOの意味を確認する(Leveraged Buyout=借入を活用した買収)。
- 各選択肢の内容を「借入を活用しているか」で比較する。
- 株式取得や経営権取得だけの説明はLBOではないと判断する。
- 資産を担保に借入し買収する説明がLBOの特徴と合致するため選択する。
選択肢別の誤答解説
- ア:株式市場での公開買付け(TOB)に関する説明であり、LBOとは異なります。
- イ:経営陣が自社株を取得するMBO(Management Buyout)の説明で、LBOとは別の手法です。
- ウ:投資会社が問題企業の株式を取得し経営に参画する説明で、LBOの一形態に近いが借入資金の説明がないため不正解。
- エ:買収先企業の資産を担保に借入を行い、少ない自己資金で買収するLBOの正しい説明です。
補足コラム
LBOは企業買収の手法の一つで、買収資金の大部分を借入で賄うため、買収後の企業は返済負担が大きくなります。成功すれば高いリターンが期待できますが、経営リスクも伴います。MBOやTOBと混同しないよう注意しましょう。
FAQ
Q: LBOとMBOの違いは何ですか?
A: LBOは借入を活用した買収全般を指し、MBOは経営陣が自社株を取得して経営権を得る買収手法の一種です。
A: LBOは借入を活用した買収全般を指し、MBOは経営陣が自社株を取得して経営権を得る買収手法の一種です。
Q: LBOで借入金はどのように返済されますか?
A: 買収後の企業のキャッシュフローや資産売却などで借入金を返済します。
A: 買収後の企業のキャッシュフローや資産売却などで借入金を返済します。
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