ITストラテジスト試験 2012年 午前208


プロダクトポートフォリオマネジメント(PPM)マトリックスのa, bに入れる語句の適切な組合せはどれか。
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(正解)

解説

プロダクトポートフォリオマネジメント(PPM)マトリックスのa, bに入れる語句の適切な組合せはどれか【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:PPMマトリックスの縦軸aは「市場成長率」、横軸bは「市場占有率」が正しい組み合わせです。
  • 根拠:PPMは市場の成長性と自社の市場占有率を基に製品の位置づけを分析し、資源配分を決定します。
  • 差がつくポイント:市場成長率と市場占有率の意味と役割を正確に理解し、混同しないことが重要です。

正解の理由

PPMマトリックスは、縦軸に「市場成長率」を取り、市場の成長性の高さを示します。横軸には「市場占有率」を置き、自社製品の市場におけるシェアを表します。これにより、「花形」「問題児」「金のなる木」「負け犬」という4つの象限に製品を分類し、戦略的な資源配分を行います。選択肢ウの「市場成長率」と「市場占有率」の組み合わせがこの定義に合致するため正解です。

よくある誤解

市場成長率と市場占有率を逆に覚えてしまうことが多いです。特に「売上高利益率」と混同しやすいので注意が必要です。

解法ステップ

  1. PPMマトリックスの基本構造を理解する(縦軸と横軸の意味)。
  2. 縦軸は市場の成長性を示す指標であることを確認する。
  3. 横軸は自社の市場シェアを示す指標であることを確認する。
  4. 選択肢の語句を軸の意味に照らし合わせて検証する。
  5. 「市場成長率」と「市場占有率」の組み合わせを選ぶ。

選択肢別の誤答解説

  • ア:売上高利益率はPPMの軸には使われません。市場の成長性やシェアを示す指標ではないため誤りです。
  • イ:市場成長率は縦軸に正しいですが、横軸に売上高利益率は誤りです。横軸は市場占有率が正解です。
  • ウ:市場成長率(縦軸)と市場占有率(横軸)の組み合わせで正解です。
  • エ:市場占有率を縦軸に置くのは誤りです。縦軸は市場成長率が正しいため不適切です。

補足コラム

PPMマトリックスはボストン・コンサルティング・グループ(BCG)が提唱した分析手法で、製品や事業の資源配分を決める際に用いられます。市場成長率が高いほど市場が拡大していることを示し、市場占有率が高いほど競争優位性が高いと判断されます。これにより、企業は「花形」には積極投資、「金のなる木」からは利益確保、「問題児」は選択的投資、「負け犬」は撤退検討といった戦略を立てます。

FAQ

Q: なぜ売上高利益率はPPMの軸に使われないのですか?
A: 売上高利益率は収益性の指標であり、市場の成長性やシェアを示す指標ではないため、PPMの軸には適しません。
Q: PPMマトリックスの「問題児」とは何を意味しますか?
A: 市場成長率は高いが市場占有率が低い製品で、将来的に「花形」になる可能性があるため、投資判断が重要です。

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