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ITストラテジスト試験 2012年 午前2 問22
合格となるべきロットが、抜取検査で誤って不合格となる確率のことを何というか。
エ:有意水準
ア:合格品質水準
イ:消費者危険
ウ:生産者危険(正解)
解説
合格となるべきロットが、抜取検査で誤って不合格となる確率のことを何というか。【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:合格すべきロットが不合格と判定される確率は「生産者危険」と呼ばれます。
- 根拠:生産者危険は、製造者側に不利な誤判定のリスクを示し、品質管理で重要な指標です。
- 差がつくポイント:消費者危険と生産者危険の違いを正確に理解し、どちらがどの立場のリスクかを区別できることが合格の鍵です。
正解の理由
「生産者危険」とは、実際には合格基準を満たしているロットが抜取検査で誤って不合格と判定される確率を指します。これは生産者側にとってのリスクであり、製品の良品が不当に廃棄されたり、再検査が必要になったりすることを意味します。問題文の「合格となるべきロットが誤って不合格となる確率」という表現はまさにこの生産者危険の定義に該当するため、正解はウです。
よくある誤解
消費者危険と生産者危険を混同しやすいですが、消費者危険は不良品が合格と判定されるリスクであり、問題文の内容とは逆の立場のリスクです。
解法ステップ
- 問題文の「合格となるべきロットが不合格となる確率」という表現を正確に把握する。
- 抜取検査における「生産者危険」と「消費者危険」の定義を確認する。
- 生産者危険は「良品が不合格になるリスク」、消費者危険は「不良品が合格になるリスク」であることを理解する。
- 選択肢の意味を照らし合わせ、問題文の内容に合致するものを選ぶ。
選択肢別の誤答解説
- ア: 合格品質水準
→ 合格品質水準(AQL)は許容できる不良率の基準であり、誤判定の確率ではありません。 - イ: 消費者危険
→ 消費者危険は不良品が誤って合格と判定される確率であり、問題文の「合格ロットが不合格になる」状況とは逆です。 - ウ: 生産者危険
→ 正解。合格ロットが不合格と判定される確率を指します。 - エ: 有意水準
→ 有意水準は統計的検定における誤判定の許容確率ですが、抜取検査の用語としては適切ではありません。
補足コラム
抜取検査は製品の品質管理において、全数検査の代わりに一部を検査してロットの合否を判定する方法です。生産者危険と消費者危険は、抜取検査のリスク管理において重要な指標であり、これらを理解することで適切な検査計画を立てられます。
FAQ
Q: 生産者危険と消費者危険はどちらが製造者にとって不利ですか?
A: 生産者危険が製造者にとって不利です。良品が不合格になるため、損失が発生します。
A: 生産者危険が製造者にとって不利です。良品が不合格になるため、損失が発生します。
Q: 有意水準は抜取検査で使われますか?
A: 有意水準は統計的検定の概念であり、抜取検査のリスク指標としては生産者危険や消費者危険が使われます。
A: 有意水準は統計的検定の概念であり、抜取検査のリスク指標としては生産者危険や消費者危険が使われます。
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