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ITストラテジスト試験 2013年 午前2 問01
情報戦略の投資効果を評価するとき、利益額を分子に、投資額を分母にして算出するものはどれか。
ア：EVA
イ：TIRR
ウ：NPV
エ：ROI（正解）
解説
情報戦略の投資効果評価指標【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論：利益額を分子、投資額を分母にして算出する指標はROI（投資利益率）です。
- 根拠：ROIは投資に対する利益の割合を示し、投資効率を直感的に把握できます。
- 差がつくポイント：EVAやNPVは利益の絶対額や現在価値を重視し、TIRRは内部収益率を示すため計算方法が異なります。
正解の理由
ROI（Return on Investment）は、投資に対してどれだけの利益が得られたかを示す指標で、計算式は「利益額 ÷ 投資額」です。これにより、投資効率をパーセンテージで表現し、複数の投資案件の比較や評価に適しています。問題文の条件に合致するのはROIのみです。
よくある誤解
EVAやNPVも利益に関連しますが、EVAは経済的付加価値、NPVは将来キャッシュフローの現在価値を評価する指標であり、単純な利益÷投資額の計算ではありません。
解法ステップ
- 問題文の条件「利益額を分子、投資額を分母」に注目する。
- 各選択肢の指標の計算方法を思い出す。
- EVAは経済的付加価値、TIRRは内部収益率、NPVは正味現在価値であることを確認。
- ROIが「利益÷投資額」であることを確認し、正解と判断する。
選択肢別の誤答解説
- ア: EVA
経済的付加価値で、投資資本に対する超過利益を示すが、単純な利益÷投資額ではない。 - イ: TIRR
内部収益率で、投資の収益率を示すが、利益÷投資額の単純計算ではない。 - ウ: NPV
正味現在価値で、将来のキャッシュフローを現在価値に割引いて評価する指標。 - エ: ROI
投資利益率で、利益額を投資額で割った単純な割合を示し、問題文の条件に合致。
補足コラム
ROIは企業の投資判断やマーケティング効果の評価に広く用いられますが、期間やリスクを考慮しない単純指標であるため、長期投資やリスクの高い案件にはNPVやTIRRなどの指標も併用されます。
FAQ
Q: ROIはどのような場面で特に有効ですか？
A: 短期的な投資効果の比較や、複数案件の効率比較に有効です。
A: 短期的な投資効果の比較や、複数案件の効率比較に有効です。
Q: NPVとROIの違いは何ですか？
A: NPVは将来のキャッシュフローを割引いて現在価値で評価し、ROIは単純に利益÷投資額で効率を示します。
A: NPVは将来のキャッシュフローを割引いて現在価値で評価し、ROIは単純に利益÷投資額で効率を示します。
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