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ITストラテジスト試験 2013年 午前2 問05
非機能要件の使用性に該当するものはどれか。
ア:4時間以内のトレーニングで新しい画面インタフェースを操作できること(正解)
イ:業務のピーク時でも8時間以内で夜間バッチ処理を完了できること
ウ:現行のシステムから新システムへ72時間以内で移行できること
エ:地震などの大規模災害時でも144時間以内にシステムを復旧できること
解説
非機能要件の使用性に該当するものはどれか。【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:使用性はユーザーがシステムをどれだけ使いやすいかを示す非機能要件であり、選択肢アが該当します。
- 根拠:使用性は操作の習得や利用のしやすさに関わり、トレーニング時間や画面インタフェースの理解度が指標となります。
- 差がつくポイント:性能や復旧時間などの他の非機能要件と混同せず、ユーザー視点の使いやすさに注目することが重要です。
正解の理由
選択肢アは「4時間以内のトレーニングで新しい画面インタフェースを操作できること」とあり、これはユーザーがシステムを使いこなすための習得のしやすさを示しています。使用性(Usability)は、ユーザーが効率的かつ満足して操作できるかを評価する非機能要件であり、トレーニング時間の短さはまさに使用性の指標です。
他の選択肢は処理時間や復旧時間など、性能や信頼性に関する要件であり、使用性とは異なります。
他の選択肢は処理時間や復旧時間など、性能や信頼性に関する要件であり、使用性とは異なります。
よくある誤解
使用性は単に「使いやすい画面」だけでなく、ユーザーが短時間で操作を習得できるかも含みます。性能や可用性と混同しやすい点に注意が必要です。
解法ステップ
- 非機能要件の代表的な種類(使用性、性能、信頼性など)を確認する。
- 使用性の定義を理解し、「ユーザーが使いやすいかどうか」に注目する。
- 各選択肢の内容を使用性の観点で評価する。
- 操作の習得やユーザーの使いやすさに関するものを正解と判断する。
選択肢別の誤答解説
- ア: 4時間以内のトレーニングで新しい画面インタフェースを操作できること → 使用性に該当し正解。
- イ: 業務のピーク時でも8時間以内で夜間バッチ処理を完了できること → 処理性能やスループットに関する要件で使用性ではない。
- ウ: 現行のシステムから新システムへ72時間以内で移行できること → 移行作業の期間であり、運用性や保守性に近いが使用性ではない。
- エ: 地震などの大規模災害時でも144時間以内にシステムを復旧できること → 信頼性や可用性に関する要件で使用性とは異なる。
補足コラム
使用性(Usability)はISO/IEC 25010などの国際規格でも定義されており、「効率性」「学習容易性」「満足度」など複数の観点から評価されます。システム開発ではユーザーの操作性向上が重要視され、トレーニング時間の短縮はコスト削減にもつながります。
FAQ
Q: 使用性と性能はどう違いますか?
A: 使用性はユーザーがシステムを使いやすいかどうか、性能は処理速度や応答時間などシステムの動作効率を指します。
A: 使用性はユーザーがシステムを使いやすいかどうか、性能は処理速度や応答時間などシステムの動作効率を指します。
Q: 移行時間はどの非機能要件に該当しますか?
A: 移行時間は運用性や保守性に関連し、使用性とは区別されます。
A: 移行時間は運用性や保守性に関連し、使用性とは区別されます。
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