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ITストラテジスト試験 2013年 午前2 問13
ブランド戦略における、ブランドエクイティを説明したものはどれか。
エ:名称、キャッチフレーズ、ロゴマーク、キャラクタ、記号、包装、スローガンなど、ブランドを特定して差別化するための要素である。
イ:顧客がブランド要素に接触したとき、企業として顧客の心の中に何を連想してほしいかのイメージである。
ア:顧客がそのブランドに対してどの程度の執着心をもっているかを示す概念であり、これが高いほど、顧客は他のブランドに乗り換えにくくなる。
ウ:特定の組織にとって自社のブランドの名前やシンボルと結び付いたブランドの資産の集合であり、製品やサービスの価値を増大させるものである。(正解)
解説
ブランド戦略におけるブランドエクイティとは何か【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:ブランドエクイティはブランドに結び付いた資産の集合で、製品やサービスの価値を高める概念です。
- 根拠:ブランド名やシンボルが持つ認知度や信頼感、顧客のロイヤルティなどがブランド価値を形成します。
- 差がつくポイント:ブランドエクイティは単なるイメージや要素ではなく、企業にとっての資産としての価値を示す点が重要です。
正解の理由
選択肢ウは「ブランドの名前やシンボルに結び付いた資産の集合」と明確に述べており、ブランドエクイティの定義に最も合致しています。ブランドエクイティは顧客の認知度、ブランドロイヤルティ、ブランド連想、知覚品質など複数の資産が組み合わさって形成され、企業の競争優位性や価格設定力を高める重要な経営資産です。したがって、ウが正解です。
よくある誤解
ブランドエクイティは単なるブランドイメージやロゴなどの要素ではなく、企業にとっての価値ある資産の集合体である点を誤解しやすいです。
解法ステップ
- ブランドエクイティの定義を確認する
- 選択肢の中で「資産の集合」や「価値を増大させる」といった表現を探す
- ブランドの要素やイメージだけを説明している選択肢は除外する
- 企業にとってのブランドの価値を示す選択肢を選ぶ
選択肢別の誤答解説
- ア:顧客の執着心やロイヤルティに関する説明で、ブランドロイヤルティの概念に近いがブランドエクイティ全体の説明ではない。
- イ:ブランドイメージや連想を説明しており、ブランドエクイティの一部要素だが全体像ではない。
- ウ:ブランドエクイティの定義そのものであり、正解。企業にとってのブランド資産の集合を示す。
- エ:ブランド要素(名称、ロゴなど)を説明しており、ブランドアイデンティティやブランド要素の説明である。
補足コラム
ブランドエクイティはマーケティング戦略の中核であり、強いブランドエクイティを持つ企業は価格競争に巻き込まれにくく、顧客の信頼を得やすい特徴があります。ブランド価値の評価には財務的価値や顧客の認知度調査など多角的な手法が用いられます。
FAQ
Q: ブランドエクイティとブランドロイヤルティの違いは何ですか?
A: ブランドエクイティはブランドに結び付いた資産全体を指し、ブランドロイヤルティはその一部で顧客の忠誠心を意味します。
A: ブランドエクイティはブランドに結び付いた資産全体を指し、ブランドロイヤルティはその一部で顧客の忠誠心を意味します。
Q: ブランド要素とは何ですか?
A: ブランド要素はブランドを識別し差別化するための名称、ロゴ、スローガンなどの具体的な要素を指します。
A: ブランド要素はブランドを識別し差別化するための名称、ロゴ、スローガンなどの具体的な要素を指します。
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