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ITストラテジスト試験 2013年 午前2 問17
SECIモデルにおける、内面化の説明はどれか。
イ:組織内の個人、小グループが有する暗黙知を形式知として明示化すること
ア:新たに創造された知識を組織に広め、新たな暗黙知として習得すること(正解)
エ:明示化した形式知を組み合わせ、それを基に新たな知識を創造すること
ウ:組織内の個人、小グループで暗黙知の共有化や、新たな暗黙知を創造すること
解説
SECIモデルにおける内面化の説明はどれか【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:内面化とは、形式知を個人が暗黙知として習得し、自分の知識や技能に変えるプロセスです。
- 根拠:SECIモデルは知識創造の4段階で、内面化は「形式知→暗黙知」の変換を指します。
- 差がつくポイント:内面化は単なる知識の共有ではなく、個人の経験や理解に落とし込むことが重要です。
正解の理由
選択肢アは「新たに創造された知識を組織に広め、新たな暗黙知として習得すること」とあり、形式知を個人が暗黙知として内面化する過程を正確に表しています。内面化は、明示化された知識を学習や実践を通じて自分のものにする段階であり、まさにこの説明に該当します。
よくある誤解
内面化を「知識の共有」や「形式知の創造」と混同しやすいですが、内面化は形式知を暗黙知に変える個人の学習過程です。
解法ステップ
- SECIモデルの4つのプロセス(社会化、外化、結合、内面化)を確認する。
- 内面化は「形式知→暗黙知」の変換であることを理解する。
- 選択肢の説明が形式知を暗黙知に変える内容かを判断する。
- 内面化の説明に最も合致する選択肢を選ぶ。
選択肢別の誤答解説
- ア: 新たに創造された知識を組織に広め、新たな暗黙知として習得すること → 正解。形式知を暗黙知に変える内面化の説明。
- イ: 組織内の個人、小グループが有する暗黙知を形式知として明示化すること → 外化の説明。
- ウ: 組織内の個人、小グループで暗黙知の共有化や、新たな暗黙知を創造すること → 社会化の説明。
- エ: 明示化した形式知を組み合わせ、それを基に新たな知識を創造すること → 結合の説明。
補足コラム
SECIモデルは野中郁次郎氏が提唱した知識創造理論で、知識は暗黙知と形式知の相互作用で組織内に創造されます。内面化は学習や実践を通じて知識を自分のものにする重要な段階であり、教育や研修設計にも応用されています。
FAQ
Q: 内面化と外化の違いは何ですか?
A: 外化は暗黙知を形式知に変換することで、内面化は形式知を暗黙知に変換するプロセスです。
A: 外化は暗黙知を形式知に変換することで、内面化は形式知を暗黙知に変換するプロセスです。
Q: 内面化はどのような場面で起こりますか?
A: 研修や実務経験を通じて、学んだ知識を自分のスキルや感覚として身につける時に起こります。
A: 研修や実務経験を通じて、学んだ知識を自分のスキルや感覚として身につける時に起こります。
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