ITストラテジスト試験 2015年 午前203


物流業務において、10%の物流コストの削減の目標を立てて、図のような業務プロセスの改善活動を実施している。図中のcに相当する活動はどれか
問題画像
CSF(Critical Success Factor)の抽出
KGI(Key Goal Indicator)の設定
MBO(Management by Objectives)の導入
KPI(Key Performance Indicator)の設定(正解)

解説

物流業務における物流コスト削減の改善活動でのKPI設定【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:図中のcは「KPI(Key Performance Indicator)の設定」に該当します。
  • 根拠:cの目標は「在庫日数7日以内」「誤出荷率3%以内」と具体的な業務指標であり、KPIの特徴に合致します。
  • 差がつくポイント:CSFやKGIはより上位の成功要因や最終目標を示し、MBOは目標管理手法であるため、具体的な業務指標であるcはKPIと理解することが重要です。

正解の理由

cに示された「在庫日数7日以内」「誤出荷率3%以内」は、業務の進捗や成果を具体的に測定するための指標です。KPIは組織の目標達成に向けた重要な業績評価指標であり、日々の業務改善の効果を数値で把握するために設定されます。
一方、aの「10%の物流コスト削減」は最終的な目標でありKGI、bの「在庫の削減」「誤出荷の削減」はCSFに近い成功要因の抽出に該当します。MBOは目標管理の手法であり、指標そのものではありません。
したがって、cは「KPI(Key Performance Indicator)の設定」が正解です。

よくある誤解

KGIとKPIの違いを混同し、すべての目標をKGIと考える誤りがあります。KPIはKGI達成のための具体的な業務指標である点を押さえましょう。

解法ステップ

  1. 図の左側のフローと右側の目標設定例を照合する。
  2. aは「10%の物流コスト削減」で最終目標(KGI)に該当。
  3. bは「在庫の削減」「誤出荷の削減」で成功要因(CSF)に近い。
  4. cは「在庫日数7日以内」「誤出荷率3%以内」と具体的な業務指標であることを確認。
  5. 具体的な業務指標はKPIの特徴であるため、cはKPIの設定と判断。

選択肢別の誤答解説

  • ア: CSFは重要成功要因であり、bの「在庫の削減」「誤出荷の削減」に該当しやすい。cの具体的数値目標とは異なる。
  • イ: KGIは最終目標指標であり、aの「10%の物流コスト削減」が該当。cの具体的な業務指標ではない。
  • ウ: KPIは業務の進捗や成果を測る具体的指標であり、cの「在庫日数7日以内」「誤出荷率3%以内」に該当。
  • エ: MBOは目標管理の手法であり、指標そのものではないため該当しない。

補足コラム

KGI(Key Goal Indicator)は組織の最終的な目標を示し、CSF(Critical Success Factor)はその目標達成に不可欠な成功要因を指します。KPIはCSFを具体的に数値化したもので、日々の業務改善や管理に活用されます。MBOはこれらの指標を用いて目標管理を行う手法です。これらの用語の違いを正確に理解することが、業務改善や試験対策で重要です。

FAQ

Q: KPIとKGIの違いは何ですか?
A: KGIは最終的な目標指標で、KPIはその目標達成のために日々の業務で測定する具体的な指標です。
Q: CSFはどのように設定しますか?
A: CSFは目標達成に不可欠な成功要因を抽出し、組織やプロジェクトの重点課題として設定します。

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