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ITストラテジスト試験 2016年 午前2 問01
エンタープライズアーキテクチャ(EA)のビジネスアーキテクチャで機能情報関図(DFD)を作成する目的はどれか。
イ:業務・システムの目的・機能、情報システムの管理・運用体制を明確にする。
ウ:情報システム間でやり取りされる情報の種類と方向を明確にする。
エ:物理的なデータ構造を明確にする。
ア:業務・システムの機能と情報の流れを明確にする。(正解)
解説
エンタープライズアーキテクチャ(EA)のビジネスアーキテクチャで機能情報関図(DFD)を作成する目的はどれか【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:DFDは業務やシステムの機能と情報の流れを明確にするために作成します。
- 根拠:DFDはプロセス(機能)とデータの流れを視覚的に表現し、業務の全体像を把握しやすくします。
- 差がつくポイント:DFDは物理的なデータ構造ではなく、機能と情報の流れに焦点を当てる点を理解することが重要です。
正解の理由
ア: 業務・システムの機能と情報の流れを明確にする。が正解です。DFD(Data Flow Diagram)は、業務やシステムの機能(プロセス)と、それらの間を流れる情報(データフロー)を図式化する手法です。これにより、業務の流れやシステムの機能間の情報交換が一目でわかり、業務改善やシステム設計の基盤となります。
よくある誤解
DFDはデータの物理的な構造や管理体制を示すものではなく、あくまで機能と情報の流れを表現する図です。
解法ステップ
- 問題文の「機能情報関図(DFD)」の意味を確認する。
- DFDの基本的な役割は「機能(プロセス)」と「情報の流れ」を表すことと理解する。
- 選択肢の内容をDFDの役割と照らし合わせる。
- 物理的なデータ構造や管理体制はDFDの目的外であることを確認。
- 最も適切な「業務・システムの機能と情報の流れを明確にする」選択肢を選ぶ。
選択肢別の誤答解説
- ア: 正解。DFDは機能と情報の流れを明確にする図である。
- イ: 業務・システムの目的や管理・運用体制はDFDの範囲外で、EAの他の図や文書で扱う。
- ウ: 情報システム間の情報の種類と方向はデータフローの一部だが、DFDは機能も含めて表現するため不十分。
- エ: 物理的なデータ構造はER図やデータベース設計図の範囲であり、DFDの目的ではない。
補足コラム
DFDは1970年代にラリー・コンウェイらによって提唱された手法で、業務分析やシステム設計の初期段階で広く使われます。EAのビジネスアーキテクチャでは、業務プロセスの理解と改善に役立ち、システムアーキテクチャとの橋渡し役を果たします。
FAQ
Q: DFDとER図の違いは何ですか?
A: DFDは機能(プロセス)と情報の流れを表し、ER図はデータの構造や関係性を表します。
A: DFDは機能(プロセス)と情報の流れを表し、ER図はデータの構造や関係性を表します。
Q: EAのビジネスアーキテクチャでDFDを使うメリットは?
A: 業務の機能と情報の流れを可視化し、業務改善やシステム設計の基盤を作れる点です。
A: 業務の機能と情報の流れを可視化し、業務改善やシステム設計の基盤を作れる点です。
関連キーワード: エンタープライズアーキテクチャ, ビジネスアーキテクチャ, DFD, 機能情報関図, 業務分析, システム設計