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ITストラテジスト試験 2016年 午前2 問16
XBRLを説明したものはどれか。
ア:企業内又は企業間で使用される複数の業務システムを連携させることであり、データやビジネスプロセスの効率的な統合が可能となる。
イ:小売店の端末からネットワーク経由で発注を行うことによって、迅速かつ正確な発注作業が実現でき、リードタイムの短縮や受発注業務の効率向上が可能となる。
ウ:財務報告用の情報の作成・流通・利用ができるように標準化した言語であり、適用業務パッケージやプラットフォームに依存せずに財務情報の利用が可能となる。(正解)
エ:通信プロトコルやデータフォーマットの標準的な規約を定めることによって、企業間での受発注、決済、入出荷などの情報の電子的な交換が可能となる。
解説
XBRLを説明したものはどれか【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:XBRLは財務報告情報を標準化し、システムやプラットフォームに依存せず利用可能にする言語です。
- 根拠:財務情報の作成・流通・利用を効率化するために設計されたXMLベースの標準仕様であるためです。
- 差がつくポイント:XBRLは財務報告に特化した標準言語であり、業務システム連携や発注システムとは異なる点を理解しましょう。
正解の理由
選択肢ウは「財務報告用の情報の作成・流通・利用ができるように標準化した言語」と明確にXBRLの本質を説明しています。XBRLはExtensible Business Reporting Languageの略で、財務データをXML形式で標準化し、異なるシステム間での財務情報の共有や分析を容易にします。これにより、企業や監査機関、投資家が同じフォーマットで財務情報を扱えるため、透明性と効率性が向上します。
よくある誤解
XBRLは単なるデータ連携や発注システムのプロトコルではなく、財務報告に特化した標準言語である点を混同しやすいです。
解法ステップ
- 問題文の「XBRL」が何の略かを思い出す(Extensible Business Reporting Language)。
- XBRLの目的は「財務報告の標準化」であることを確認する。
- 選択肢の説明文を「財務報告」「標準化」「言語」「プラットフォーム非依存」のキーワードで照合する。
- 財務報告以外の業務連携や発注システムの説明はXBRLではないと判断する。
- 最も適切な説明である選択肢ウを選ぶ。
選択肢別の誤答解説
- ア: 企業内外の業務システム連携の説明であり、XBRLの財務報告標準化とは異なります。
- イ: 小売店の発注システムの説明で、XBRLの役割とは無関係です。
- ウ: 財務報告用の標準化言語として正しい説明です。
- エ: 企業間の電子取引の通信規約の説明で、EDI(Electronic Data Interchange)に近くXBRLとは異なります。
補足コラム
XBRLは財務情報のタグ付けをXMLで行うことで、財務諸表の自動解析や比較を可能にします。これにより、監査や税務申告、投資分析の効率化が進み、国際的にも広く採用されています。日本でも金融庁がXBRL形式での財務報告を義務付けているため、実務での理解が重要です。
FAQ
Q: XBRLはどのような形式の言語ですか?
A: XMLベースの標準化された言語で、財務報告情報の作成・流通・利用を目的としています。
A: XMLベースの標準化された言語で、財務報告情報の作成・流通・利用を目的としています。
Q: XBRLとEDIの違いは何ですか?
A: XBRLは財務報告の標準化言語であり、EDIは企業間の電子データ交換の通信規約を指します。
A: XBRLは財務報告の標準化言語であり、EDIは企業間の電子データ交換の通信規約を指します。
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