ITストラテジスト試験 2017年 午前222


期末の決算において、表の損益計算資料が得られた。当期の営業利益は何百万円か。
問題画像
500
310
270
300(正解)

解説

期末の決算における営業利益の計算【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:営業利益は「売上高-売上原価-販売費及び一般管理費」で計算し、300百万円となる。
  • 根拠:営業利益は本業の利益を示し、営業外収益・費用は含めないため、これらは計算に加えない。
  • 差がつくポイント:営業利益と経常利益の違いを理解し、営業外収益・費用を除外することが重要である。

正解の理由

営業利益は企業の本業による利益を示す指標であり、計算式は「売上高-売上原価-販売費及び一般管理費」です。
表の数値を当てはめると、1,500-1,000-200=300百万円となり、選択肢の中ではが正解です。
営業外収益や営業外費用は営業利益の計算には含まれず、経常利益の計算時に考慮されます。

よくある誤解

営業外収益や営業外費用を営業利益に含めてしまい、利益額を誤って計算することが多いです。
また、販売費及び一般管理費を見落として売上総利益を営業利益と混同するケースもあります。

解法ステップ

  1. 営業利益の定義を確認する(売上高-売上原価-販売費及び一般管理費)。
  2. 表の数値を読み取り、該当項目を抽出する。
  3. 売上高から売上原価を差し引き、さらに販売費及び一般管理費を差し引く。
  4. 営業外収益・費用は計算に含めないことを確認する。
  5. 計算結果と選択肢を照合し、正解を選ぶ。

選択肢別の誤答解説

  • ア(270):営業外収益40を加えず、営業外費用30を差し引いた結果と誤解した可能性がある。
  • イ(300):正解。営業利益の定義に基づき正しく計算されている。
  • ウ(310):営業外収益40と営業外費用30の差額10を誤って営業利益に加えた可能性がある。
  • エ(500):売上高から売上原価のみを差し引き、販売費及び一般管理費を考慮していない誤り。

補足コラム

営業利益は企業の本業の収益力を示す重要な指標であり、経営分析や投資判断に用いられます。
一方、経常利益は営業利益に営業外収益・費用を加減したもので、より広範な収益状況を示します。
損益計算書の各利益段階の意味を正確に理解することが、試験対策だけでなく実務でも役立ちます。

FAQ

Q: 営業外収益や営業外費用はどの利益に含まれますか?
A: 営業外収益・費用は営業利益には含まれず、経常利益の計算に含まれます。
Q: 販売費及び一般管理費とは何ですか?
A: 販売費及び一般管理費は、販売活動や企業の管理にかかる費用で、営業利益計算で売上総利益から差し引きます。
Q: 営業利益と経常利益の違いは何ですか?
A: 営業利益は本業の利益、経常利益は営業利益に営業外収益・費用を加減した利益を指します。

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