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ITストラテジスト試験 2019年 午前2 問01
エンタープライズアーキテクチャの参照モデルのうち、BRM(Business Reference Model)として提供されるものはどれか。
ア:アプリケーションサービスを機能的な観点から分類・体系化したサービスコンポーネント
エ:組織間で共有される可能性の高い情報について、名称、定義及び各種属性を総体的に記述したモデル
イ:サービスコンポーネントを実際に活用するためのプラットフォームやテクノロジの標準仕様
ウ:参照モデルの中で最も業務に近い階層として提供される、業務分類に従った業務体系・システム体系と各種業務モデル(正解)
解説
エンタープライズアーキテクチャの参照モデルのうち、BRM(Business Reference Model)として提供されるものはどれか【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:BRMは業務に最も近い階層で、業務分類に基づく業務体系やシステム体系を示す参照モデルです。
- 根拠:BRMはビジネスの視点から業務を体系化し、業務プロセスや機能の整理に役立つため、業務分類に従ったモデルとして提供されます。
- 差がつくポイント:BRMは業務視点のモデルであり、技術や情報のモデルと混同しないことが重要です。
正解の理由
BRM(Business Reference Model)はエンタープライズアーキテクチャの中で、業務に最も近い階層の参照モデルです。業務分類に従って業務体系やシステム体系を整理し、業務プロセスや機能の全体像を把握しやすくします。選択肢ウは「参照モデルの中で最も業務に近い階層として提供される、業務分類に従った業務体系・システム体系と各種業務モデル」とあり、BRMの定義に合致しています。
よくある誤解
BRMは技術的なプラットフォームや情報モデルではなく、あくまで業務の視点から業務体系を整理するモデルです。技術や情報のモデルと混同しやすい点に注意しましょう。
解法ステップ
- BRMの正式名称「Business Reference Model」が「業務(ビジネス)」に関するモデルであることを確認する。
- 選択肢の説明文から「業務に近い階層」「業務分類」「業務体系」というキーワードを探す。
- 業務体系やシステム体系を示す説明がある選択肢を特定する。
- 技術的なプラットフォームや情報モデルの説明はBRMではないと判断する。
- 業務分類に従った業務体系を示す選択肢ウを正解とする。
選択肢別の誤答解説
- ア: アプリケーションサービスの機能的分類はサービスコンポーネントモデルであり、BRMの業務視点とは異なります。
- イ: プラットフォームやテクノロジの標準仕様は技術参照モデルに該当し、BRMの業務分類とは無関係です。
- ウ: 業務に最も近い階層で業務分類に従った業務体系・システム体系を示すBRMの定義に合致します。
- エ: 情報の名称や定義を記述するモデルは情報参照モデルであり、BRMの業務視点とは異なります。
補足コラム
エンタープライズアーキテクチャ(EA)は、ビジネス、情報、アプリケーション、技術の4つの視点で企業全体を体系的に整理します。BRMはその中でビジネス視点を担い、業務プロセスや機能の全体像を明確にする役割を持ちます。これにより、IT投資の最適化や業務改善の基盤が構築されます。
FAQ
Q: BRMはどのような目的で使われますか?
A: BRMは業務の全体像を体系的に整理し、業務プロセスの改善やITシステムの整合性を図るために使われます。
A: BRMは業務の全体像を体系的に整理し、業務プロセスの改善やITシステムの整合性を図るために使われます。
Q: BRMと情報参照モデルの違いは何ですか?
A: BRMは業務の視点から業務体系を示すのに対し、情報参照モデルは共有される情報の名称や定義を体系化したモデルです。
A: BRMは業務の視点から業務体系を示すのに対し、情報参照モデルは共有される情報の名称や定義を体系化したモデルです。
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