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ITストラテジスト試験 2019年 午前2 問06
LBOの説明はどれか。
ア:株式市場で一般株主に対して、一定期間に一定の価格で株式を買い付けることを公告し、相手先企業の株式を取得する。
イ:現経営陣や事業部門の責任者が株主から自社の株式を取得することによって、当該事業の経営支配権を取得する。
ウ:投資会社が、業績不振などの問題を抱えた企業の株式の過半数を取得した上で、マネジメントチームを派遣し、経営に参画する。
エ:買収先企業の資産などを担保に、金融機関から資金を調達するなど、限られた手元資金で企業を買収する。(正解)
解説
LBOの説明はどれか。【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:LBOは買収先企業の資産を担保に資金調達し、少ない自己資金で企業買収を行う手法です。
- 根拠:LBO(レバレッジド・バイアウト)は「レバレッジ(借入)」を活用し、買収資金の大部分を負債で賄う特徴があります。
- 差がつくポイント:LBOは単なる株式取得や経営陣による買収ではなく、資産担保による借入を活用した買収手法である点を押さえましょう。
正解の理由
選択肢エは「買収先企業の資産を担保に金融機関から資金を調達し、限られた手元資金で企業を買収する」とあり、LBOの本質を正確に表しています。LBOは自己資金を抑えつつ、借入金(レバレッジ)を活用して企業買収を行うため、資産を担保にする点が重要です。
よくある誤解
LBOは単なる経営陣による買収(MBO)や株式公開買付け(TOB)と混同されやすいですが、資産担保による借入を活用する点が異なります。
解法ステップ
- LBOの意味を確認する:「レバレッジド・バイアウト=借入を活用した買収」
- 各選択肢の特徴を整理する(TOB、MBO、投資会社の介入など)
- 「資産担保」「金融機関からの資金調達」「限られた手元資金」というキーワードに注目する
- これらの条件を満たす選択肢を選ぶ
選択肢別の誤答解説
- ア:株式公開買付け(TOB)の説明であり、LBOとは異なります。
- イ:経営陣による買収(MBO)の説明で、LBOの特徴である資産担保借入は含まれません。
- ウ:投資会社が経営に参画するケースで、LBOの定義とは異なります。
- エ:LBOの特徴を正確に説明しているため正解です。
補足コラム
LBOは1980年代のアメリカで盛んになった買収手法で、買収先企業のキャッシュフローや資産を活用して借入金を返済していく点が特徴です。成功すれば高いリターンが期待できますが、借入過多による財務リスクも伴います。
FAQ
Q: LBOとMBOの違いは何ですか?
A: LBOは借入を活用した買収全般を指し、MBOは経営陣が自社株を買い取る買収形態の一つです。MBOもLBOの一種になる場合があります。
A: LBOは借入を活用した買収全般を指し、MBOは経営陣が自社株を買い取る買収形態の一つです。MBOもLBOの一種になる場合があります。
Q: LBOで借入金はどのように返済されますか?
A: 買収先企業のキャッシュフローや資産売却で返済されることが一般的です。
A: 買収先企業のキャッシュフローや資産売却で返済されることが一般的です。
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