ITストラテジスト試験 2019年 午前225


暗号技術のうち、共通鍵暗号方式はどれか。
EIGamal暗号
RSA
楕円曲線暗号
AES(正解)

解説

暗号技術のうち、共通鍵暗号方式はどれか【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:共通鍵暗号方式は「ア: AES」が正解です。
  • 根拠:共通鍵暗号は暗号化と復号に同じ鍵を使い、高速処理が特徴です。
  • 差がつくポイント:公開鍵暗号(RSAや楕円曲線暗号など)との違いを理解し、鍵の使い方に注目しましょう。

正解の理由

「ア: AES」は共通鍵暗号方式の代表例で、同じ鍵でデータの暗号化と復号を行います。AESは高速かつ安全性が高く、広く利用されています。一方、イのEIGamal暗号、ウのRSA、エの楕円曲線暗号はすべて公開鍵暗号方式で、暗号化と復号に異なる鍵(公開鍵と秘密鍵)を使用します。したがって、共通鍵暗号方式として正しいのはAESのみです。

よくある誤解

公開鍵暗号も「暗号方式」なので共通鍵暗号と混同しやすいですが、鍵の使い方が根本的に異なります。AESは共通鍵暗号であることを押さえましょう。

解法ステップ

  1. 問題文の「共通鍵暗号方式」の意味を確認する。
  2. 各選択肢の暗号方式の特徴を思い出す。
  3. 共通鍵暗号は「同じ鍵で暗号化・復号」する方式であることを理解する。
  4. AESが共通鍵暗号であることを知っているか確認する。
  5. 公開鍵暗号(EIGamal、RSA、楕円曲線暗号)は除外する。
  6. よって「ア: AES」が正解と判断する。

選択肢別の誤答解説

  • ア: AES
    共通鍵暗号方式の代表例。高速で安全性が高く、暗号化と復号に同じ鍵を使う。
  • イ: EIGamal暗号
    公開鍵暗号方式。異なる鍵で暗号化・復号を行うため共通鍵暗号ではない。
  • ウ: RSA
    代表的な公開鍵暗号方式。鍵ペア(公開鍵・秘密鍵)を使い分ける。
  • エ: 楕円曲線暗号
    公開鍵暗号方式の一種。楕円曲線の数学的性質を利用する。

補足コラム

AES(Advanced Encryption Standard)は米国政府が標準化した共通鍵暗号で、128ビット、192ビット、256ビットの鍵長を持ちます。高速かつ安全性が高いため、通信の暗号化やストレージの保護など幅広く使われています。公開鍵暗号は鍵管理が容易ですが処理が遅いため、実際の通信ではAESなどの共通鍵暗号と組み合わせて使うことが多いです。

FAQ

Q: 共通鍵暗号と公開鍵暗号の違いは何ですか?
A: 共通鍵暗号は暗号化と復号に同じ鍵を使い、公開鍵暗号は異なる鍵(公開鍵と秘密鍵)を使います。
Q: AESはどのような場面で使われますか?
A: インターネット通信の暗号化やファイルの暗号化、VPNなど幅広い用途で使われています。

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