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ITストラテジスト試験 2021年 午前2 問04
クラウドサービスなどの提供を迅速に実現するためのプロビジョニングの説明はどれか。
ア:企業の情報システムの企画、設計、開発、導入、保守などのサービスを、一貫して又は工程の幾つかを部分的に提供する。
ウ:社でハードウェア、ネットワークなどの環境を用意し、業務パッケージなどを導入して利用する運用形態にする。
エ:利用者の需要を予想し、ネットワーク設備やシステムリソースなどを計画的に調達して強化し、利用者の要求に応じたサービスを提供できるように備える。(正解)
イ:業種や事業内容などで共通する複数の企業や組織が共同でデータセンタを運用して、それぞれがインターネットを通して各種サービスを利用する。
解説
クラウドサービスのプロビジョニングとは何か【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:プロビジョニングとは利用者の需要に応じてネットワークやシステムリソースを計画的に調達・強化し、迅速にサービスを提供することです。
- 根拠:クラウドサービスでは利用者の要求に即応するため、事前にリソースを準備し、スムーズなサービス開始を可能にします。
- 差がつくポイント:単なるサービス提供や共同利用ではなく、需要予測に基づくリソースの計画的な準備がプロビジョニングの本質です。
正解の理由
選択肢エは「利用者の需要を予想し、ネットワーク設備やシステムリソースを計画的に調達・強化し、利用者の要求に応じたサービスを提供できるように備える」とあり、プロビジョニングの定義に合致しています。プロビジョニングはクラウド環境でのリソース割り当てや準備を指し、利用者の要求に迅速に対応するための重要なプロセスです。
よくある誤解
プロビジョニングは単にサービスを提供することや共同利用の形態を指すのではなく、リソースの計画的な準備と割り当てを意味します。
解法ステップ
- 問題文の「プロビジョニング」の意味を確認する。
- 選択肢の内容が「リソースの準備・割り当て」に関するものかを判断する。
- 「需要予測」や「計画的調達」が含まれている選択肢を探す。
- それが選択肢エであることを確認し、正解とする。
選択肢別の誤答解説
- ア:企業の情報システムの企画や保守などのサービス提供は「アウトソーシング」や「SIサービス」に近く、プロビジョニングの説明ではありません。
- イ:複数企業が共同でデータセンターを運用するのは「コロケーション」や「共有型サービス」の説明であり、プロビジョニングとは異なります。
- ウ:自社でハードウェアやネットワークを用意して利用する形態は「オンプレミス」であり、クラウドのプロビジョニングとは異なります。
- エ:需要予測に基づきリソースを計画的に調達・強化し、サービス提供を準備する点でプロビジョニングの正しい説明です。
補足コラム
プロビジョニングはクラウドサービスの根幹をなす概念で、リソースの自動割り当てやスケーリングにも関連します。近年はIaC(Infrastructure as Code)技術を用いて、コードでリソースのプロビジョニングを自動化することが主流となっています。
FAQ
Q: プロビジョニングとデプロイメントの違いは何ですか?
A: プロビジョニングはリソースの準備や割り当てを指し、デプロイメントはアプリケーションやサービスを実際に配置・稼働させる工程です。
A: プロビジョニングはリソースの準備や割り当てを指し、デプロイメントはアプリケーションやサービスを実際に配置・稼働させる工程です。
Q: 需要予測が外れた場合、プロビジョニングにどんな影響がありますか?
A: 需要予測が不正確だとリソース不足や過剰調達が発生し、コスト増加やサービス品質低下のリスクがあります。
A: 需要予測が不正確だとリソース不足や過剰調達が発生し、コスト増加やサービス品質低下のリスクがあります。
関連キーワード: プロビジョニング, クラウドサービス, リソース管理, 需要予測, インフラ自動化