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ITストラテジスト試験 2021年 午前2 問13
SECIモデルにおいて、新たに創造された知識を組織に広め、新たな暗黙知として習得するプロセスはどれか。
ウ:連結化(Combination)
エ:内面化(Internalization)(正解)
ア:共同化(Socialization)
イ:表出化(Externalization)
解説
SECIモデルにおいて、新たに創造された知識を組織に広め、新たな暗黙知として習得するプロセスはどれか。【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:新たに創造された知識を組織に広め、暗黙知として習得するプロセスは「内面化(Internalization)」です。
- 根拠:SECIモデルは知識の変換プロセスを4段階に分け、内面化は形式知を暗黙知に変換し、個人の経験として習得する段階です。
- 差がつくポイント:各プロセスの役割を正確に理解し、特に「内面化」が知識の実践的な習得を意味することを押さえることが重要です。
正解の理由
「内面化(Internalization)」は、組織内で共有された形式知(マニュアルやドキュメントなど)を個人が実践や経験を通じて自分の暗黙知として取り込むプロセスです。これにより、新たに創造された知識が単なる情報に留まらず、個々のメンバーのスキルやノウハウとして根付くため、組織全体の知識レベルが向上します。問題文の「新たに創造された知識を組織に広め、新たな暗黙知として習得する」という説明に最も合致するのが「内面化」です。
よくある誤解
「表出化(Externalization)」は暗黙知を形式知に変換する段階であり、知識を広めるプロセスではありません。
「共同化(Socialization)」は暗黙知同士の共有であり、形式知の習得とは異なります。
「共同化(Socialization)」は暗黙知同士の共有であり、形式知の習得とは異なります。
解法ステップ
- SECIモデルの4つのプロセス(共同化、表出化、連結化、内面化)を確認する。
- 問題文の「新たに創造された知識を組織に広め、新たな暗黙知として習得する」という表現に注目する。
- 「組織に広める」=形式知として共有されている状態を想定。
- 「新たな暗黙知として習得する」=形式知を個人の暗黙知に変換するプロセスを探す。
- それが「内面化(Internalization)」であると判断する。
選択肢別の誤答解説
- ア: 共同化(Socialization)
暗黙知同士の共有であり、知識を形式知に変換するわけではないため誤りです。 - イ: 表出化(Externalization)
暗黙知を形式知に変換する段階で、知識の「広める」前段階ですが、暗黙知として習得するプロセスではありません。 - ウ: 連結化(Combination)
形式知同士を組み合わせて新たな形式知を作る段階で、暗黙知の習得とは異なります。 - エ: 内面化(Internalization)
形式知を暗黙知に変換し、個人が新たな知識を実践的に習得するプロセスで正解です。
補足コラム
SECIモデルは野中郁次郎氏が提唱した知識創造理論で、知識の「暗黙知」と「形式知」の相互変換を通じて組織の知識が進化すると説明しています。内面化は学習やトレーニング、OJT(On-the-Job Training)など実践的な活動を通じて行われ、組織の競争力強化に不可欠なプロセスです。
FAQ
Q: 内面化はどのような場面で重要ですか?
A: 新しいマニュアルや手順書を読んだ後、実際に業務で使いこなす段階で重要です。
A: 新しいマニュアルや手順書を読んだ後、実際に業務で使いこなす段階で重要です。
Q: 表出化と内面化の違いは何ですか?
A: 表出化は暗黙知を形式知に変換する段階、内面化は形式知を暗黙知に変換し個人が習得する段階です。
A: 表出化は暗黙知を形式知に変換する段階、内面化は形式知を暗黙知に変換し個人が習得する段階です。
Q: 共同化はどんな知識変換ですか?
A: 暗黙知同士が交流や共同作業を通じて共有されるプロセスです。
A: 暗黙知同士が交流や共同作業を通じて共有されるプロセスです。
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